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モーダル小嶋の「これを食べたくなったので」 第36回

スープと香辛料はより分けろ:

松屋の「水煮牛肉」が辛すぎる チェーン店でこんなに香辛料を効かせてどうする

2025年01月08日 17時00分更新

文● モーダル小嶋(アスキーグルメ) 編集●ASCII

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松屋「水煮牛肉(シュイジューニューロー)〜四川風牛肉唐辛子煮込み〜」

「水煮牛肉(シュイジューニューロー)〜四川風牛肉唐辛子煮込み〜」
松屋
1月7日発売
1180円
https://www.matsuyafoods.co.jp/matsuya/whatsnew/menu/88549.html

“松屋史上もっとも辛い”
テスト販売メニューが全国展開

 「辛い」といわれるメニューを記事にするときは悩みます。その辛さをどう伝えるか、そもそも辛いのか。しかし、松屋のこれは、文句なく……辛い。

松屋「水煮牛肉(シュイジューニューロー)〜四川風牛肉唐辛子煮込み〜」

 松屋は2025年1月7日から、新メニュー「水煮牛肉(シュイジューニューロー)〜四川風牛肉唐辛子煮込み〜」を全国の店舗(一部店舗を除く)で販売しています。

松屋「水煮牛肉(シュイジューニューロー)〜四川風牛肉唐辛子煮込み〜」

 水煮牛肉は、鶏ベースのスープにたっぷりの唐辛子、花椒、辣油を加えた四川風の激辛煮込み料理。

 やわらかい牛肉とシャキシャキとしたタマネギやキャベツを、アツアツの激辛スープで煮込んでおり、“松屋史上最も辛い”激辛メニューに仕上がっているそう。

 こちらは、2023年9月に一部店舗にてテスト販売されたメニュー。今回、全国展開されることになりました。

 さらに、1月7日〜1月21日15時の2週間限定で、モバイルクーポンを利用すると、通常価格1180円のところを50円引きで購入できます。

カ……カレエ……!! まるで溶岩のように
熱く辛かった松屋の水煮牛肉!

見た目の「定食感」はありますね

 さっそく注文したのですが、ここで気付いたことがあります。水煮牛肉の「スープ部分」がちょっと少なめだったのです。ちなみに「水煮」の“水”はスープのことですね。

 実は筆者、このときライスを「小盛」にしていました。そのため、店員さんがスープの量もちょっと少なめにしてくれた可能性はなきにしもあらず。しかし、これが筆者の命運を分けることになろうとは……。

松屋「水煮牛肉(シュイジューニューロー)〜四川風牛肉唐辛子煮込み〜」

スープ部分がなぜか少なめだったのですが、これで命拾い

 食べてみた感想ですが、辛いです。本当に辛い。しかも山椒もちゃんとある辛さです。さすがに松屋史上もっとも辛いというだけはある。

 これは、ごはんがないとちょっと無理ではないかと思います。単体でゆっくり食べながらお酒を飲むとかでもイケるかなあ。

 辛さというか、味わいについては、山椒がやや弱めだとは思います。唐辛子と辣油が強めなので、本格的な四川料理と比べるともうちょっとシンプルな刺激でしょうか。チェーン店で提供すると考えた場合、「辛すぎる」というレベル。

松屋「水煮牛肉(シュイジューニューロー)〜四川風牛肉唐辛子煮込み〜」

とにかく辛いです。そこは文句なし

 マンガ「中華一番!」で、四川料理の食べ方として「唐辛子や花椒を全部より分けて、肉だけ食べる」という方法論が紹介されていましたが、たぶんこれもそうしたほうがいいと思います。

松屋「水煮牛肉(シュイジューニューロー)〜四川風牛肉唐辛子煮込み〜」

牛肉も辛い。スープや香辛料を絡めずに、“単体”で食べる意識で

 要するに、「麻と辣の味が移った具材だけを食べる」という感覚のほうがいいです。タマネギとキャベツもそうです。香辛料とスープをより分けていくようなイメージでしょうか。

 牛肉は「牛めし」で使われているものと同じだと思います。薄めに切られているのですが、本場の四川料理ではもうちょっと厚いかな。とにかくしっかり辛味は付いています。

 ごはんが進むかと言われれば、「進まざるを得ない」というしかない。とにかく辛いんですよ。だからもう勝手に進みます。

 筆者が頼んだ際、なぜかスープ部分が少なかったのですが、そのために辛いスープと香辛料があまり口に入ってこなかったので命拾いした感もあります。自分は「具材に味を付けるため」と理解はしていてもスープと香辛料を口に入れたくなってしまうので、スープがたっぷり入っていたらヤバかったかも。

松屋「水煮牛肉(シュイジューニューロー)〜四川風牛肉唐辛子煮込み〜」

「辛すぎる」と言ってもいいレベル

 「チェーン店でこんなに香辛料を効かせてどうする」というほかない辛さです。深刻に辛い。辛すぎる、と評してもよい。シャレで頼んでいいかと言われるとむずかしい。「ぜったいに食べられない」というほどではないけれども、まあ本気の辛さではあります。

 花椒が入っているので、ちゃんと食べ終わったあとに水を飲むと舌が変な感じになります。あの痺れる辛さが食べられるという点では、とてもユニーク。唯一無二でしょう。

 辛いということに注意すれば、食べる価値はあるメニューだと思います。1180円という価格がちょっと気になりましたが……まあ、許容範囲かなと。「気になっているけど、食べていいのかな?」と思う人は、ぜひ。

※価格は税込表記です。

モーダル小嶋

モーダル小嶋

1986年生まれ。「アスキーグルメ」担当だが、それ以外も担当することがそれなりにある。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。よろしくお願いします。

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