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メーカーごとに特徴が違う高機能ドラム式洗濯乾燥機を紹介!

今から買うならドラム式! 最新洗濯機がオススメなのはラクに洗って、ラクにお手入れ可能だから

2025年01月03日 13時00分更新

文● 倉本 春、ASCII編集部

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せっかく買うなら乾燥機能だって極めたい!
便利なだけじゃない! 乾燥機能のメリット

 乾燥機能があれば洗濯物を干す手間が省けるうえ、天候に左右されずに洗濯できる。さらには花粉やPM2.5などを気にしなくてよいなど、天日干しにはない利点がある。

 「便利」以外のメリットも見逃せない。たとえば、パイル地のタオルは天日干しよりふっくら柔らかに仕上がるし、乾燥中は衣類が長時間高温に晒されて除菌効果も期待できる。とはいえ、乾燥機能を利用すれば電気代がかかるといったデメリットもある。

天日干ししたタオル(写真左)とタンブラー乾燥させたタオル(写真右)の比較。乾燥機にかけたタオルのほうがふっくらと厚みがある。手触りも天日干しより柔らか

洗濯機の乾燥方式は大きく分けると
「ヒーター式」と「ヒートポンプ式」の2つある

 洗濯乾燥機の購入を考えているなら、まず知っておきたいのが乾燥方式の違いだ。洗濯機の乾燥機能には、大きく分けて「ヒーター式」と「ヒートポンプ式」がある。

 ヒーター式は電熱ヒーターで加熱した風を衣類に当てる方式で、例えるならドライヤーの熱風を衣類に当てて乾燥させるイメージだ。

 さらに、ヒーター式には排気方法が2種類ある。湿気を含んだ熱風をそのまま部屋に排出するのが「排気タイプ」。このタイプは乾燥中に洗濯機を設置した部屋が蒸し暑くなるという難点がある。

 一方「水冷除湿タイプ」は湿度の高い熱風を水道水で冷やし、湿気を結露させて排水口に流す。こちらは、水道料金がかかるものの、洗濯機を設置した部屋が蒸し暑くならないのが特徴だ。

 ヒートポンプ式は、槽内の湿気を含んだ空気を除湿して排水、乾いた温風で衣類を乾燥する。コンプレッサー式除湿器やエアコンの除湿機能と同じ仕組みだ。最大の特徴は消費電力の少なさで、だいたいヒーター式の半分ほどの電力で衣類乾燥が可能。洗濯乾燥機で利用する電力のほとんどが乾燥によるものなので、頻繁に乾燥機能を利用する人に特におススメしたい方式だ。

ヒーター式は100度近い状態にするので傷みのリスクあり
ただし、カラッとした仕上がりは味わえる

 ヒーター式とヒートポンプ式では乾燥温度も異なる。ヒーター式が100度近い高温で乾かすのに対し、ヒートポンプは65度前後。このため、ヒーター式のほうが熱による衣類の縮みや布傷みのリスクが高い。

 ヒートポンプは衣類に優しく省エネとメリットが多いが、もちろんデメリットもある。たとえば、ヒーター式のほうが高温でカラッと気持ちの良い仕上がり。また、価格もヒーター式のほうが手頃になりやすい。さらに、ヒートポンプはユニットサイズが大きいため、現状では本体サイズが大きなドラム式にしか搭載されておらず、選べる選択肢も少ない。

 ヒートポンプとヒーターの良いとこ取りな乾燥機能をモデルもある。シャープの「ハイブリッド乾燥NEXT」はヒートポンプ乾燥の補助としてヒーターを利用。これにより「省エネ」と「カラッとした仕上がり」という両方式のメリットを両立させている。

ES-X12C(シャープ、実売価格 35万円前後)

「乾燥機はシワになる」はもはや昔の話だ!

 衣類がシワシワになるから乾燥機は使わない……そんな問題は昔の話。最新の高機能洗濯乾燥機はシワになりにくい製品が増えている。

 シワ低減の理由の一つがドラム式の普及だ。タテ型洗濯乾燥機は遠心力で衣類を持ち上げて乾燥を行うため、衣類が洗濯槽側面にギュッと押し付けられた状態で乾燥する。

 このためどうしてもシワになりやすい。一方、ドラム式は衣類を「持ち上げて落とす」動きで乾燥するので、構造的にタテ型洗濯乾燥機よりシワになりにくいのだ。

 送風方法にも工夫がある。シワになりにくい洗濯乾燥機は、乾燥時に衣類が広がるような角度と強さで風を当てている。ちなみに、衣類を効率的に広げるには洗濯槽内に衣類を広げるためのスペースが必要。このため、ドラム容量(直径)が大きいほど乾燥時のシワも抑えやすい。

 この点も、近年の高機能洗濯機は本体サイズは変わらないまま、ドラム槽のサイズだけ大容量化してシワ抑制に有利になった。これらの理由により、以前は乾燥にかけるとクシャクシャになった綿シャツの袖部分なども、今どきの高機能洗濯乾燥機ならアイロンなしでも見苦しくない程度のシワに抑えられるようになった。

 日立やパナソニックなど一部のプレミアム洗濯乾燥機は、このシワを伸ばす性能を活かして「衣類を洗わずシワを伸ばすだけの簡易アイロン機能」を搭載。畳みジワがついた衣類を洗濯乾燥機に入れて数十分放置するだけで、手間なくシワを減らせる。

衣類のシワを伸ばしながら乾燥する洗濯機の代表が、日立の「風アイロン機能」。風アイロンは、ドラム内の湿度をコントロールしながら、高速かつ大風量の風を蒸らした衣類に直接送風。衣類スチーマーを当てたかのようにシワを大きく減らせる

 ただし、乾燥時にシワが少ないと言われる製品でも、乾燥容量いっぱいに衣類を入れればシワは発生する。シワを抑制したい場合は、乾燥容量の半分以下ほどに衣類量を抑えることが必要となる。

2022年に「しわ取り・消臭機能」を搭載したのがパナソニックの洗濯乾燥機LXシリーズ。これは衣類を洗濯せずにシワだけを伸ばせる簡易アイロン機能のことだ。最初に衣類にスチームをあてて蒸らし、そこに乾いた強力な風を吹き付けることでしわ取りと消臭を同時にする

他人とはちょっと違う衣類乾燥の選択肢もあり!

とにかく素早く乾くガス式

 洗濯機から移し替える手間とガス栓が必要となるが、電気乾燥機より素早く衣類を乾燥できるのがガス式乾燥機。中でも乾太くんは多くのファンを持つ定番製品だ。

乾太くん RDT-93T(リンナイ、実売価格19万8800円前後)

洗濯物が多いなら単機能モデルも

 洗濯量が多い家庭なら、洗濯と乾燥を同時進行できるドラム式の単機能モデルが便利。洗濯機と乾燥機を同シリーズで揃えれば、設置時の見た目もスッキリと美しい。

左:AITO(洗濯機) JW-TD120SA(ハイアール、実売価格12万8000円前後)、右:FUWATO(乾燥機) Z-K90A(ハイアール、実売価格13万8000円前後

200V電圧でスピード乾燥可能に

 通常の洗濯乾燥機は100V電源を利用するが、よりハイパワーな200V電源が利用できるのがミーレの洗濯乾燥機。工事は必要だが、そのパワーで乾燥時間を節約できる。

WT1洗濯乾燥機 WTR860 WPM(ミーレ、直販価格57万7500円)

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