~ママ向けブランド立ち上げのために奮闘! アラフォー姉妹によるチャレンジ③

二人三脚だからこそできたこと! 姉と妹の思いを詰め込んだブランドがついにデビュー

文●杉山幸恵

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こんなにミシンを踏み続けたほどはないほど!展示会に向けてのラストスパート

 展示会に向けて小柳さんが仕上げたのは、無地ネックレスワンピース(4色展開)、水玉ネックレスワンピース(2色展開)、巾着ワンピース(4色展開)の全10種類。さらに各2着ずつ在庫分も仕上げ、制作期間は実に2か月におよんだ。できる限りの時間を縫製に充てるため、服飾に関する応用を身に付けるべく通っていた夜間学校を辞める決意をする。

 「夜間学校は中途退学に該当すると思うのですが、正式な届は出していません。展示会準備を優先して欠席が続いたため、次の学年に上がるために必要な単位が未達で、進級条件を満たせず…。1年分の学費を納入済みですが、卒業は諦めており、このまま辞めることを担任の先生には伝えています。夜間学校の授業では、実務的な部分や知識の深掘りまではされないため、物足りなさも多少感じてはいたこともあり…。すでに卒業した服飾学校で学んだことも多かったので。縫製工場が運営するソーイング教室へは通い続けつつ、ブランド運営を中心に置いて、必要な知識はこれからも学び続けたいと思っています」

 展示会に向けて準備を進める中で、「今後はブランド運営に注力していこう」という思いが芽生えたという小柳さん。それと同時に「自分はできる」という自信がついたことも、夜間学校を辞める後押しとなったようだ。そして、自身が一人で縫製に向き合っている間、ちはるさんも何かできることがないかと考え、いろいろと挑戦してもらったそう。

 「9、10月の量産工程に入ってからは手を動かすのはほぼ私だけでしたので、その間、妹にもできることがないかと思い、アクセサリー制作を提案。自身でパーツ専門店の店員さんに教えていただくなどしながら、ネックレスやブレスレットを作り上げていました。また、展示会当日に使う値札シールの作成や、展示会の招待状送付など、洋服を用意する以外に必要な事務作業を担当してもらいました」

ちはるさんが制作したアクセサリー

アクセサリーに付けるチャームもちはるさんがセレクト

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