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20代~30代の半数弱はキャリアアップを望んでおらず、その傾向は若いほど顕著

「キャリアアップ=年収アップ」20代の見方はストレート 若手社員の「キャリア観」調査

2024年12月02日 17時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 グロービスの提供する定額制動画学習サービス「GLOBIS 学び放題」は、2024年11月26日、20~30代のビジネスパーソンを対象に実施した「キャリア観」に関する調査結果を発表した。

 近年、これまで一般的だった「大学卒業後、就職した企業の中で昇進を目指す」というキャリアパスは唯一のものではなくなり、転職や独立なども前提とした「キャリアの多様化」が進んでいる。

 それでは、現在の20~30代ビジネスパーソンは「キャリアアップ」をどう定義しているのか。本調査によると、20~30代の半数以上(56.9%)が「キャリアアップとは年収が上がること」だと回答している。20代と30代に分けて集計しても、「年収が上がる」は両世代で1位。旧来のキャリアパス観である「会社内での職位が上がること」(37.4%)は2位、3位は「新しいスキルや知識を習得すること」(36.5%)だった。

 さらに、20代と30代でもキャリア観には違いが見られる。キャリアアップを「会社内での職位が上がること」という回答は、30代では2位(40.2%)だったが、20代では4位(27.4%)にとどまる。「新しいスキルや知識を習得すること」はいずれも3位だが、20代の30.1%に対して30代では38.2%と、30代の方が回答が多かった。

「キャリアアップ」とはどういうことを指すか(全体)

「キャリアアップ」とはどういうことを指すか(年代別)

 また、「キャリアアップをしたいか」という質問に対して、「したい」という回答は20代~30代全体の53.9%にとどまり、半数弱がキャリアアップを望んでいない結果となった。

 年代別にみると「したい」と回答した割合は、20代は46.6%に対して、30代では56.0%になり、若手社員の中でも年齢が高い方がキャリアアップを望む割合が高くなっている。

「キャリアアップ」をしたいか(全体)

「キャリアアップ」をしたいか(年代別)

 本調査は、ホワイトカラーの職種に就く20代~30代の正社員332名に対して、2024年9月に実施されたもの。

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