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3日間開催される「ヌーヴォーウィーク」でマリアージュを楽しもう

ボジョレー ヌーヴォーが2024年も解禁されたので飲みました! 今年の出来はどんな感じ?

2024年11月22日 18時00分更新

文● JJ 編集●ASCII

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今年もフレッシュな「ボジョレー ヌーヴォー」が解禁!

 2024年もこの季節がやってきました。そう、「ボジョレー ヌーヴォー」の解禁です。

 毎年11月の第3木曜日に解禁されるので、今年は11月21日となりました。

 ボジョレー ヌーヴォーは、ボジョレー地区でその年に収穫したばかりのぶどうで醸造されたワインです。日付変更線の関係でフランスよりも早く日本が解禁日を迎えることから、ボジョレー ヌーヴォーの解禁は日本で毎年のように注目を集めている一大イベントです。

ボジョレー ヌーヴォーってどんなワイン?

 そもそもボジョレー ヌーヴォーはどんなワインなのか、簡単に説明します。

 フランス・ブルゴーニュ地方の中でも上質なワインづくりに適していると言われるボジョレー地区で、その年収穫したばかりのぶどうを使ってつくられるワインのことです。

 「ヌーヴォー」は、フランス語で“新しい”という意味。ワイン業界では「当年産のワイン」という意味もあります。その年に収穫して醸造したいわゆる“新酒”であるため、基本的にはフレッシュでフルーティーな味わいが特徴。

 なぜ「解禁日」があるのかというと、フランスでは一般的に秋口からワインづくりが始まりますが、かつては解禁日が設けられておらず、新酒を早く売り出そうとして品質の悪いワインが出回るようになってしまうことがあったそう。

 この“早出し競争”による品質低下を防ぐために、フランスの法律で解禁日が設定されたことがはじまりです。

 設定された当初は12月15日を解禁日としましたが、11月には出荷できる状態になっていた生産者が解禁日の前倒しを要望したことで、1967年に11月15日に再設定されます。

 しかしその日が休日と重なってしまうと運送事業者や販売店が休むケースが多いこともあり、1985年に「11月第3木曜日」と変更され、現在まで続いています。

今年のボジョレー ヌーヴォーを飲んでみる!

 筆者もボジョレー ヌーヴォーの解禁日である11月21日に、サントリーが展開する「ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーヴォー」のメディア向けイベントを訪問し、実際に飲んできました。

 ボジョレー ヌーヴォーは収穫した年に出荷されるため、気候や日照時間がダイレクトに表れるので、年ごとに個性が出るのも特徴。そのため、その年の“出来”も注目されている一つの要因です。

 ジョルジュ デュブッフ社の取締役であるアドリアン デュブッフ・ラコンブ氏によると、今年のボジョレー地区は雨が多かったとのこと。雨が多いと病気の予防が大変という苦労があるそうですが、8月からは晴れの日があり、しっかりと完熟した健康なぶどうができたようです。

フレッシュながらもルビーのような赤さが特徴

 ということで、待ちに待った解禁日に2024年のボジョレー ヌーヴォーを飲んでみます。

 ボジョレー ヌーヴォーは新酒なので、元々フレッシュでフルーティーな味わいが特徴ですが、今年はよりフレッシュさを感じました。昨年のものよりライトな味わいで、ワインを飲み慣れていない方でも飲みやすい味わいになっていると思います。

3日間限定で「ヌーヴォーウィーク2024」を開催!

 ボジョレー ヌーヴォーに限らず、ワインは相性の良い食べ物とともに楽しむ“マリアージュ”も魅力の一つです。でも、最適な料理やおつまみを自身で調べたり作ったりするのは、知識も必要で大変ですよね。

 そんな方におすすめのイベントがあります。11月22日から11月24日まで開催されている「ヌーヴォーウィーク2024」です。

東京・南青山で、1年に1度の特別なワインの到着を祝う「ヌーヴォーウィーク2024」

 会場は南青山にある野外スペースの「SHARE GREEN MINAMI AOYAMA」。今年は明るい時間と場所でボジョレー ヌーヴォーを楽しんでほしいということで、野外でのイベントを開催するに至ったのだそう。

フレッシュなワインと最高のペアリングとなるメニューを用意しているそう

 今年のラインナップのうち、「ボジョレー ヌーヴォー 2024」「オレンジ ヌーヴォー 2024」「ボジョレー ロゼ ヌーヴォー 2024 “ルーゼ”」の3本で特別なマリアージュを楽しめます。

左端が「ボジョレー ヌーヴォー」、右から2番目が「オレンジワイン」、同3番目が「ロゼ」

 今回のレシピを監修したのは、YouTubeチャンネルの登録者数が114万人をほこる人気フレンチシェフのGeorge(ジョージ)氏。それぞれ色やテーマで合わせたというスペシャルメニューを堪能できます。

「ボジョレー ヌーヴォー 2024」に合わせる、「旬のりんごを使った豚バラ肉の赤ワイン角煮」

「オレンジ ヌーヴォー 2024」に合わせる、「ホタテのオレンジカルパッチョ」

「ボジョレー ロゼ ヌーヴォー 2024 “ルーゼ”」に合わせる、「サーモンのミキュイ」

 ボジョレー ヌーヴォー解禁は日本におけるワインイベントとしては最大級の注目度なので、普段ワインを飲まない人でも、ボジョレー ヌーヴォーなら飲む機会がある……ということもありますよね。

 かくいう筆者も日常的にワインを飲む習慣はないのですが、毎年、ボジョレー ヌーヴォーは楽しみにしています。

 今回紹介した「ヌーヴォーウィーク2024」は本日11月22日から3日間開催されるので、この週末はイベントを訪問して外で飲んでも良し、もちろん家で飲んでも良し。今年のボジョレー ヌーヴォーを楽しんでみてはいかがでしょうか?

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