【タイ移住】仕事はパソコン1台でフルリモート!50歳でかなえたチェンマイでの理想の暮らし
ノマドワーカーや移住者、なにより女性にとってチェンマイは過ごしやすいエリア
さて、ここまでで移住にまつわることをいろいろ聞いてきたわけだが、やはり一番の関心ごとと言えばmariさんのチェンマイでの暮らしぶりだ。まずは、毎日の生活スタイルを教えてもらった。
「平日の朝は7時半に起床し、9時から17時まで仕事です。フルリモートですが週に数回オンラインMTGがあり、たまにカフェやコワーキングスペースで働くことも。夜はストレッチ、友達とチャット、英語の勉強、ブログを書くなど、自由気ままに過ごしています。休日はほとんどお出かけ。チェンマイには新しい店がどんどんできるので、カフェ巡りやオーガニックマーケット、洋裁店に生地を持ち込んでワンピースをオーダーするなど、充実した一日を過ごしています。基本、平日は自宅で食事しているので、休日は3食とも外食ということも。加えて、日曜日には必ず2時間のタイマッサージを受けて、リフレッシュしています」
このようにチェンマイライフを満喫しているmariさんにとって、移住してよかったことでまず思いつくのは〝気候のよさ〟だという。
「これほど気候がメンタルに影響するとは思いませんでした。寝室の窓が壁一面なのですが、毎朝部屋の中が優しい光で満たされて、本当に幸せな気持ちに。日本は暑すぎて寒すぎますよね(笑)。チェンマイでは4〜5月がすごく暑くなるのですが、この時期はベストシーズンのベトナムやタイのサムイ島に長期滞在しているので、1年を通してよい天気の中で過ごすことができています。あと円が安くなりましたが、それでもまだまだタイの物価は安い。日本にいる時よりも広い家に住んでいるので生活に余裕を感じますし、カフェやレストランにも頻繁に行くようになりました。また、2、3か月に一度くらいの頻度でタイ国内外を旅行できるのも旅好きの私にはとてもうれしい限りです」
気候がよく過ごしやすいのはうれしいが、一年通して蚊に刺されることと、雨季には蟻が部屋の中に入ってくるのが困ると語るmariさん。
「でも、蚊や蟻のもだいぶ慣れたというか諦めたので、それほど気にならなくなりました。最初は日本ほど衛生的でないことも気になっていましたが、最近はチェンマイも綺麗になってきた気がします。もしかしたらこれも慣れたからかも(笑)」
ほかにもっと好きな国が見つからない限り、これから先もずっとチェンマイで生活していきたいと語るmariさんに、現在進行形でチャレンジしていることと、この先チャレンジしたいことを聞いてみた。
「英語をもっと話せるようになること、ワークアウトで健康的なスタイルを保つこと、もっとたくさん旅行に行くことですね。さらに5年以内に自分好みの家を建てることのほか、近い将来チェンマイでビジネスを始める予定です。すでに日本料理店を開業する準備を進めています。やはり私は自分で事業を立ち上げるのが好きなんですよね。幸せの定義はいろいろあると思うのですが、私は自分で自分の成長を感じられることが幸せだと思っていて。ですので、常に小さな目標を持ち日々行動しているのですが、それを達成するために必要なお金があれば充分で、そして必要なお金は計算可能なので、その範囲で仕事をしています。あとは健康であることが何より大切ですね」
移住先での生活を謳歌しながらも、さらに次のステップへと進み続けるmariさん。最後にチェンマイ移住をおすすめするポイントを教えてもらうと共に、移住を考える人へのアドバイスをもらった。
「タイは、物価の安さと生活の便利さのバランスがとてもよくとれていると思います。ノマドワークやリモートワークの観点からみても、日本との時差が2時間で働きやすいのがポイント。おしゃれなコワーキングスペースもあり、世界中の国から人が集まる国際的な街でもあります。チェンマイを拠点にアジアをノマドワークしながら周っている人もたくさんいますし、比較的治安もよいので女性にもおすすめです。これまでタイへの移住と言えば、リタイアメント後の男性が中心だったのですが、働き方や生き方が変わった今、シニアの女性にもチェンマイ移住をおすすめしたくて、『mariblog』を始めました。私世代の女性たちの中には〝女はこうして生きていかなくてはならない〟という、世間に勝手に決められた役割に苦しんできた方も多いのではないでしょうか。私は今、日本から離れて清々しい気持ちでここチェンマイに暮らしています。この年代になって自分を変えるのはとても難しいことですが、住む環境を変えることは行動さえすればかなうはず。そして住む環境は私たちの気持ちや考え方に大きな影響を与えます。チェンマイに移住するなら、まずはチェンマイを好きになってから。ぜひ一度訪れて、チェンマイを大好きになってください」
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