第二次世界大戦後まもなく、10代のうちからデザイナーとして活動を始めた英国人、サー・テレンス・コンラン(1931- 2020)。雑貨、家具、住居、ショップやレストラン、街までを手がけ、イギリスのみならず世界に影響を与え、デザイン業界を牽引しました。
「Plain, Simple, Useful(無駄なくシンプルで機能的)」なデザインが生活の質を向上させると信じ、デザインによって現代のイギリス(モダン・ブリテン)の生活文化を変革したコンラン。その人物像に迫る、日本初の大規模展覧会「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」が東京ステーションギャラリーで開催中です。その様子については前回お伝えしました。
コンランのデザインは、なぜ未だ多くのデザイナーに影響を与え続けるのか? その人物像に迫る展覧会 https://lovewalker.jp/elem/000/004/231/4231276/
この展覧会、グッズも魅力的で、展示室を出た後も、ミュージアムショップで展覧会限定のミュージアムグッズが作品のように鑑賞者を待っています。コンランが残した言葉や信条やスケッチ、コンラン自身をモチーフに描き下ろしたイラストなどを取り入れたものや、ザ・コンランショップがこれまでに展開したグラフィックデザインを施したグッズや復刻品まで、どれも日々を楽しく豊かな気持ちにするアイテムばかり。散財必至で嬉しい悲鳴がそこかしこから聞こえてきそうです。
また、テレンス・コンランの人生を年表形式でまとめた書籍も。展覧会に出展されていない資料や写真も含まれ、副読本としてとても充実した内容となっています。
なんとさらに嬉しいニュースがあります! 「コンラン展」のサテライトミュージアムショップ「OOMS by The Conran Shop」が銀座に期間限定で11月20日までオープンしています。
ここでだけ展開するアイテムや、展覧会で流れているコンランに影響を受けた方々のインタビュー映像のフルバージョンをも観られます。またSony Park Miniに併設する「西銀座駐車場コーヒー」では、ザ・コンランショップが手がける「Orby Restaurant」で提供するこだわりのコーヒーも楽しめます。
もちろんグッズだけでなく、展示も充実。
パターン・デザインした食器やテキスタイルなどの初期プロダクト、家具デザインのためのマケット、ショップやレストランのためのアイテムがびっしりと並べられています。
また、コンランの発想の源でもあった愛用品をはじめ、著書、写真、映像など300点以上の作品や資料が、いつもの赤レンガの展示区間に、鉄パイプをむき出しにした現代アートのようなスタイリッシュに展示されています。
展覧会は東京ステーションギャラリーにしては珍しく、一部で写真撮影が可能となっています。現代アートのインスタレーション作品のような展示空間をカメラに収めることができるのです。どこをどう撮っても「絵になる」のでついつい友達に自慢したくなります。
東京ステーションギャラリーのある丸の内エリアから「OOMS by The Conran Shop」のある銀座まではそう遠くありません。ぜひ散歩がてらハシゴしてどちらも楽しんでみては?
OOMS by The Conran Shop
会期:2024年11月7日(木)~20日(水)11:00~19:00(予定)
会場:Sony Park Mini
東京都中央区銀座5丁目3番地1号地先 西銀座駐車場地下1階
テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする
会場:東京ステーションギャラリー
開催期間:2024年10月12日(土)〜2025年1月5日(日)
時間:10:00~18:00(金曜日~20:00)*入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日(ただし10月14日、11月4日、12月23日は開館)、10月15日(火)、11月5日(火)、12月29日(日)~2025年1月1日(水)
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