移住相談会ってどんなことをしているの? 宮崎県主催の「宮崎ひなた暮らし移住相談会」を体験してみた

文●エリアLOVEWalker編集部

提供: 宮崎県総合政策部中山間・地域政策課

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

宮崎県のシンボルキャラクター、みやざき犬のひぃくんも登場!

 今、国内で移住を考えている人の潜在人口は思っている以上に多いのかもしれない。最近は各県や市町村主催の移住相談会を目にする機会が多い。移住に関心が高いのは、子育て世代や定年後のセカンドライフを楽しもうとする世代だと考えがちだが、20 代~30 代の若い世代も地方移住に高い関心をもっているのだろうか。気になる移住事情について考えるべく、今回、宮崎県が開催する「宮崎ひなた暮らし移住相談会」に参加してみた。

当日参加でも大丈夫。受付を済ませていざ出陣!

 時は10月6日(日)、場所はJR有楽町駅の目の前にある東京交通会館。受付で来場者カードをもらい、必要事項を記入して会場を見渡せば、奥行きのあるホールには宮崎県の市町村などが出展しているブースが並び、どこも相談者で盛況のようだ。聞けばブースの数は29あり、市町村だけではなく「住まい」や「福祉」「農業」「漁業」といったブースもあり、住居や仕事といった移住の際に必要なことも詳細に知ることができる。

ところ狭しとブースが並ぶ。どこを選ぶか迷ってしまいそう

移住関心度高し!各ブースには来場者がいっぱい!!

どこのブースでも、真剣なまなざしで相談する来場者の姿が見られる

 実際にブースを回って話を聞くと、どのブースでも丁寧にこちらの質問に答えてくれる。またブースによっては実際にその地に移住してきたという先輩移住者もいるので、移住者目線での話も聞ける。移住したいけど実際のところはどうなの、という人はここで気になることを質問してみるのもいいのかも。

 またブースによっては地元の特産品を相談者にプレゼントしてくれるところもあるので、特産品を通して各市町村の魅力についても知る事ができ、よりリアルに宮崎県を感じることができる。

小林市は「やみつき梨だれ」や「ゆずピール」など地元食材の加工品をプレゼント

門川町は全国で唯一のビー玉工場がある!隣のドーナツも門川町で生産している

先輩移住者の話をヒントに移住を考える

 そうこうするうちに先輩移住者によるセミナーが始まった。宮崎県の真ん中あたり、海沿いにある都農町という町にある、都農ワインの会社に勤める福嶋進吾さんが講師となり、ご自身の体験を基に「宮崎移住のススメ、定住のヒケツ」を語っていた。福嶋さんは千葉県で家族と暮らすITエンジニアだったそうだが、時間に追われ、子どもの顔もなかなか見ることのできない生活だったそう。奥様の実家が宮崎県だったこともあり、何度か帰省するうちに「こんなところで働きたい」と思い決心した。元々都農ワインが大好きで、せっかくならここで働きたい!と押しかけ就職したとのこと。都農町に移住されてからはストレスフリー、思い描いていた生活を家族で過ごされているそうで、都会に暮らす身としてはちょっぴり羨ましい。もちろんいいことばかりではなく、交通の不便さや子どもの教育は都会と比べると選択肢が少ない、などの話もあり、リアルな体験談は移住を考えている人にはヒントになるかも。セミナーの最後には福嶋さんとのジャンケン大会もあり、都農ワインがプレゼントされる一幕も。

先輩移住者、都農ワインの福嶋さんによるセミナー。最後は宮崎県のシンボルキャラ、みやざき犬も参加してのじゃんけん大会

セミナー後に福嶋さんとひぃくんが2ショット

まずは移住相談会に足を運び、情報を得るのが大事

 思いのほか多くの人が来場しているので、来場者に今回のイベントについて話を聞いてみた。

「初めて宮崎に旅行した時に、サーフボードを抱えて自転車で海に向かう高校生を見て、こんな世界もあるんだと感動しました。気候の良さや人の優しさに引かれて移住したいなと、今日は目当ての町の情報を聞きに来ました。」と話を聞かせてくれた宮城県出身の男性。

また「大阪市出身で今は東京で働いていますが、都会に疲れてきてて・・・。妻が宮崎県出身なので、来年には家族で移住をと考えています。宮崎には何度か、移住を見すえて行ってるんですが、移住希望者のための交通費などの補助金制度があると今日聞きました。次はそれを使って行きます!」と教えてくれた男性は、後は会社にどう言うか悩み中なんです、とかなりの本気度。みなさんこのイベントを有益に過ごしているようだ。

宮崎牛ステーキをゲット!食でも宮崎県を感じる抽選会

抽選会の賞品は選りすぐりの宮崎フードが用意されていた

 ブースを周る度に抽選補助券がもらえ、3枚たまるとガラポンの抽選ができる。ではではと私も抽選に挑戦。残念ながら出たのは白玉で、日向夏ドリンクをいただきました。特賞は何と宮崎牛ステーキ贅沢食べ比べセット!私の後に回した方が大当たりを出していた。いいなぁ。

特賞の宮崎牛をゲットし満面の笑顔。実は彼女は宮崎県高鍋町出身で Uターンを考え中だとか

 今回、「宮崎ひなた暮らし移住相談会」に参加して感じたのは、会場にまで足を運んで移住を考えている方々の真剣さであり、未来に対するポジティブな思い。同時に、受け入れる側である宮崎県の各市町村が自分たちの町のいいところを知ってほしい、伝えたいという熱い気持ち。その両者がマッチした時に、移住というものが実現できるということなのかもしれない。まずは相談会などでしっかりと情報を収集して、自分の中で具体化して考えるのが大事なのだと実感したイベントであった。

提供/宮崎県総合政策部中山間・地域政策課