商用化の目標は2027年
筆者は今回の試乗会で初めて自動運転バスに乗車したが、実はもっとも印象に残ったのは、説明に立っていたある企業の担当者が、プロジェクトに参加する他社の技術の凄さを熱く語っていたことだ。
今回の実験で検証されたハードウェアやシステムのなかには、複数の企業が技術を持ち寄り完成したものも少なくない。前述の担当者の話にはプロジェクトに携わる他社への強いリスペクトが溢れており、企業の垣根を越え、「すごいモノづくり」に挑戦できる楽しさがこれでもかというほど伝わってきた。
たった1人の社員の声だけでプロジェクト全体の成否を推し量ることはできないが、きっと上手くいくだろうと筆者は思う。
本プロジェクトに参加する9社は、2027年までに各技術の商用展開を目指している。