各パーツの選定のコダワリや、品質チェックについて色々聞いてみた
高性能でリーズナブルな価格が魅力のFRONTIERのBTOPC、実際品質はどうなの?
CPUは負荷をかけても正常に動作するかしっかりチェック
組み立て後にソフトを使用して全体のチェックも実施
続いてはCPUについて。新しいCPUが登場する際、事前にサンプルを取り寄せて、動作確認のチェックを行なっているとのこと。ただ動くというわけではなく、高負荷な状態でも正常に動作することをしっかりと確認したうえで、問題なければ仕入れているそうだ。
また、工場では組み立てが終わった段階で、パソコンが正常に動作するのかと負荷テストを兼ね備えたソフトをはしらせる。これにより、各パーツのテストが可能なだけではなく、外部インターフェースがすべて動くか、音声入出力は動作するかなどもしっかり検査するそうだ。
なお現在人気のCPUは、インテルだとCore i7-14700F(取材日は10月2日)、AMDだとRyzen 7 9700XやRyzen 7 7800X3Dなど、ゲームに強いCPUが人気とのことだ。
事前にと組み立て後にと、2回にわけてチェックすることでCPUについてはしっかりと大丈夫か検証しているということがわかった。
CPUクーラーは高負荷時でもしっかり冷えるか検証
性能だけでなくデザインにも注目
CPUクーラーについてはまず、選定の基準を聞いたところ、やはりクーラーの役割をしっかり果たし、CPUの性能を全力で発揮できるものを第一優先に選定しているとのこと。負荷をしっかりかけた状態でも冷却能力が十分にあるかを検証したうえで、クリアした商品のみで採用するかどうかの判断をしている。そのため、BTOパソコンを購入したけど、CPUの性能がイマイチ出ない……なんてことはないわけだ。加えて、新たなCPUが登場した際は、採用CPUクーラーで問題ないか改めて検証している。
また、CPUクーラーの選定においては、デザインにも注目している。FRONTIERのBTOパソコンに採用されているケースは、黒だけでなく白いモデルも。白いPCケースのモデルに合うように、白いCPUクーラーもラインアップを拡充。市場で人気のモデルもしっかりとリサーチし、選定しているそうだ。
なお、在庫がなくならないように、採用したモデルと同等に近い製品はいくつか調査・検証しておき、採用モデルがなくなったときに素早く別のモデルに変更できるようにしているという。
マザーボードメーカーにFRONTIER独自の要望も
マザーボードの選定基準は、各マザーボードメーカーから複数のサンプルを取り寄せて検証したうえで、電源部分や、熱源対策がしっかりしているかを重要視しているとのこと。新しいCPUが出る際には、VRM周りがしっかり電力供給に見合うのかや、使用するTDPはどれくらいかといった仕様をチェックしたうえで選定するという。
また、FRONTIER独自のリクエストもするという。それは、SSDのヒートシンクだ。メーカーから仕入れる際に、アルミのヒートシンクが標準で付いていない場合は、メーカーに協力してもらって、オリジナルで付属してもらうそうだ。加えて、M.2 SSDの装着部分がプラスチックのピンのみの場合も、ネジ式に変えてもらっている。これは、BTOパソコンは組み立てた後に輸送する必要があるため、その際に脱落してしまわないようにするためだ。
マザーボードは、仕様をしっかりと吟味し、さらにSSDのヒートシンクを付け足すといったこだわりにより、しっかりと各パーツの性能を発揮できるようメーカーと話し合っているとのこと。ほとんどのパーツがマザーボードに接続する必要があるため、こういったこだわりは、品質において重要といえるだろう。
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