マニュアルモードや設定の切り替えでより便利に使える
ViXion01のキャリブレーションは前の2例とは異なりオートフォーカスモード(自動焦点)ではなく、マニュアルモードを使ってみた。ViXion01を装着して対象物である分解済みの腕時計のバッテリー周辺を見たり、裏ぶたの小さな文字がハッキリ見える程度に左右のレンズのキャリブレーションをする。ViXion01本体かアプリで「マニュアルモード」を選択する。これで腕時計の分解修理に特化した作業環境が実現する。腕時計に限らず細かな作業をする必要のある人にとって最高に便利だ。
今まで試した遠距離、中間距離、近接距離、超近接距離などはその設定を最大3つをスマホ上のアプリに登録保存出来る。また必要なときに必要な設定を、リアルタイムでスマホからViXion01にダウンロード可能だ。基本的にどの距離で設定してもオートフォーカスなので問題ないはずだが、微調整の必要を感じる時もあるのでセーブ&ロード機能はなかなか便利だ。
30~40cmの近距離でモバイルPCなどの入力デバイスを使うことが最も多い筆者のようなユーザーは、ViXion01を装着して連続して作業すると、俯角45度近辺で姿勢が固まってしまうことが多い。首の健康管理のためにも、モバイルPCスタンドで画面の高さをできる限り視線と水平の位置辺りまで持ち上げた方がいいだろう。
ネット会議以外では「モバイルPCスタンド不要論者」の筆者だがViXion01は例外だ。その考え方を延長すれば筆者の普段使いの曲面37.5インチワイドディスプレイでも左右のアプリを見る時も視線だけでは無く首を大きく左右に振れば肩こりの軽減になるのかもしれない。いずれにせよViXion01は今後の展開が楽しみな期待したい筆頭デバイスだ。
今回の衝動買い
・アイテム:ViXion「ViXion01」
・購入:ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba
・価格:7万9800円
T教授
日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
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