自動焦点アイウェアの「ViXion01」を装着しつつ
ポメラやモバイルPCで原稿書きをやってみた
2週間の間隔をあけた白内障の左右の眼の手術の合間に「ViXion01」を衝動買いした筆者。前回は前編としてViXion01の機能概要とファーストインプレッションをご紹介した。
その後、白内障も落ち着いたので,モバイル環境での原稿書きデバイスである「ポメラ DM250」とViXion01を持って近所のガストでほんの少しだが原稿書きをやってみた。
ポメラ DM250はご存じの方も多いだろうが、7インチの液晶を搭載したモノクロ表示の文章書きデバイスだ。7インチだと昨今の大型のスマホと比較しても、使用画面が縦か横かという違いはあってもそれほど大きなサイズ差はない。ともに目の前の30~40cmの距離で使うデバイスだ。13.3~14インチクラスのモバイルPCもそれ自体はよく似ている。
一方で昨今、デジタル系デバイスと切っても切れない関係にあるのが、従来のメガネとは別世界のスマート系のメガネだ。新ジャンルとは言え従来のメガネを無視できない背景もある。日本人のメガネ装着率は調査機関(株式会社プラネット・2021年度の日本人4000人調査)の結果では、コンタクトレンズを含む「常に」+「必要時」を合計した「メガネ使用派」は、なんと57.5%で過半数を超えている。
昔ながらのメガネは眼球を動かせる範囲は視界と視力が保証される
高校生の頃から常時メガネ派の筆者の感覚では、アナログテクノロジーのメガネとデジタルテクノロジーメガネのひとつであるViXion01との最大の違いは、その視界の差を大きく感じることだ。ViXion01はメガネでは無いが形状の類似性からどうしてもメガネと比較されるのは避けては通れないところだろう。
一般的にメガネはレンズサイズが大きく、矯正調整されたメガネなら眼球を動かせる範囲はピントが合って、快適な視界と視力が保証される。ViXion01はレンズ径が極めて小さいがゆえに、その視界がかなり限定かつ制約される。一方、ViXion01は正しくキャリブレーションされていれば、近くや遠くを見るときに自動で焦点を合わせてくれる便利なデバイスでもある。
ViXion01が自動で焦点を合わせてくれる範囲は5cm~無限だ。なので遠くの景色を眺めてから、手元の本を読んだり、スマホを操作するときは自動で焦点を合わせてくれる。今回はViXion01単体でキャリブレーションしたViXion01を、スマホのViXion01アプリとBluetooth接続して、実際に目的の箇所を見たときのステータスデータをスクショしてみた。
遠くを見ているときのスクショには、現在の気温や明るさバッテリー残量の下側に現在ViXion01を装着している人が見ている対象までの距離がリアルタイムに表示される。この例では2m~無限大を指している。表示される数値は、ViXion01の正面中央にある距離センサーの値であって、装着者が現在見ている場所や部分と完全に一致しているとは限らない。
本を読むときや手元でスマホを操作する際、前述のポメラやモバイルPCのような小型のデバイスなどを実際に使ってみたときのViXion01と誌面/画面までの距離は約35~40cmだ。アプリの画面を見て遠くを見たときのスクショと手元のスマホを見ているときのスクショを比べると左右のレンズの度数が異なっている。
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