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グローバルローンチは10月24日予定

Arrow Lakeこと「Core Ultra 200S」予約開始!半分の消費電力で第14世代と同等の性能?

2024年10月11日 00時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集● ジサトラユージ/ASCII

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ライバルに“どうにか”食らいついている

 続いてはCore Ultra 9 285KとRyzen 9 9950Xの対決だが、ゲーム15タイトル中3%以上差をつけることができたのは4タイトル、±3%以内は6タイトル、Ryzen 9 9950Xのほうがフレームレートを出せたのは5タイトルとなった。ただ、こちらの比較では消費電力に対しまったく触れていないあたり、性能で勝ててもワットパフォーマンスでは劣勢である可能性がある。

 また、インテルはCore Ultra 9 285KとRyzen 9 7950X3Dとの比較データも出しているが、ゲームで勝てるというよりも、ゲーム性能とクリエイティブ系アプリ(ただしCGレンダリング比較が多め)での性能のバランスが良い、というやや苦しい展開になっている。

Core Ultra 9 285KとRyzen 9 9950Xとの比較。前のグラフと同じようだが、よく見るとゲームのラインナップが微妙に違う。Ryzen 9 9950XのTDPに関する記述はないので定格運用だと思われるが、Core Ultra 9 285Kのほうが消費電力が低いとアピールする記述がないところを見ると、ワットパフォーマンス的にはライバルに及ばないことが推測できる

Ryzen 9 7950X3Dではゲームとクリエイティブ系アプリでの性能比較になった。ゲームではフレームレートに20%以上差をつけられてしまうものもあるが、クリエイティブ系アプリでは最大30%リードするという。論理コア数24基のCore Ultra 9 285Kで32基のRyzen 9 7950X3Dに勝てているのは評価すべき部分だが、大差をつけているのは基本CGレンダリング系である、というのは非常に残念

 インテルの発表資料をベースにしたパフォーマンス検証結果は以上となる。TDP設定や検証するベンチマークの内容に偏りがあるにしても、なんとか前世代に近い性能に仕上げることはできたし、ライバルに振り切られてはいないのでは……? と想像させてくれるデータではあった。ただこれと同じ結果が後日公開されるであろうレビュー記事と同じになるとは限らない。このあたりは後日の記事を楽しみにしていただきたい。

 次回は今回意図的に避けたCore Ultra 200Sシリーズのアーキテクチャー解説を試みる。

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