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韓国国会で現地時間9月26日、性的なディープフェイク画像や動画の所持・視聴を犯罪化する法案が可決した。法案は「性暴力犯罪処罰などに対する特例法」の改正案として成立している。
法案では、性的なディープフェイク画像や動画を所持、保存、視聴した場合、3年以下の懲役または3000万ウォン(約330万円)以下の罰金が科される。ディープフェイクの作成・配布に対する罰則は現行の最大5年から7年に引き上げられる。さらに、児童・青少年を脅迫してディープフェイクを作成させる行為に対する処罰規定を新設する。
法案は、韓国でディープフェイクを使った性犯罪が急増していることを受けて成立した。被害者と加害者の多くが10代の若者であることも問題視されている。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は8月27日の国務会議で、ディープフェイク性犯罪を「明白な犯罪行為」と指摘し、「誰でも被害者になり得る。徹底した実態把握と捜査を通じて犯罪を根絶する」と強調したと報じられている。
法案は、大統領の承認を経て正式に施行される見込み。