Core i9-14900KF、RTX 4070 Ti SUPERを採用
四角い液晶のCPUクーラーが素敵なBTOPC、「Apex Legends」は300fpsほぼ張り付き!
2024年09月29日 13時00分更新
CPUクーラーに四角い形状の液晶を搭載するASUS製「ROG RYUJIN III 360」を採用したパソコンショップSEVEのゲーミングパソコン「ZEFT Z45EH」。高スペックにまとめられたモデルではあるが、実際のゲームパフォーマンスがどの程度なのかは気になるところ。そこで、いくつかのゲームをプレーし、ZEFT Z45EHのポテンシャルに迫ってみたい。
ZEFT Z45EH
https://pc-seven.co.jp/spc/24682
価格(標準構成):48万9800円(税別)、53万8780円(税込)
ZEFT Z45EHの主なスペック | |
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CPU | Core i9-14900KF(Pコア定格クロック3.2GHz、Pコア最大クロック5.6GHz)、24コア(Pコア:8/Eコア16)/32スレッド、共有キャッシュ36MB |
CPUクーラー | ASUS「ROG RYUJIN III 360 ARGB」 |
グラフィックス | GeForce RTX 4070 Ti SUPER(試用機は「TUF Gaming GeForce RTX 4070 Ti SUPER 16GB GDDR6X」) |
マザーボード | ASUS ROG STRIX Z790-F GAMING WIFI II |
メモリー | Micron DDR5-4800 64GB(32GB×2) |
ストレージ | 2TB M.2 SSD(Crucial「T500」、PCIe 4.0) |
PCケース | CORSAIR「4000D Airflow TG Black」 |
光学式ドライブ | |
通信規格 | 有線LAN(2.5GBASE-T)、Wi-Fi 7(2×2)、Bluetooth 5.4 |
電源ユニット | CORSAIR 「RM1000e ATX 3.0」(定格出力1000W、80PLUS Gold認証) |
サイズ | およそ幅230×奥行453×高さ466mm |
OS | Windows 11 Pro(64bit) |
快適なゲームプレーを実現
ゲーム以外の用途でも高性能を発揮
まずは定番ベンチマークツールである「3DMark」(Version 2.29.8282)の結果から。「Fire Strike」では、テスト解像度が3840×2160ドットとなるFire Strike Ultraでも1万5000程度のスコアーを発揮しており、ZEFT Z45EHの3D描画性能はかなり優秀だ。
DirectX 12のテストである「Time Spy」でも、Time Spy Extremeで総合スコアーは1万を超えてみせており、性能の高さがうかがえる。もう1つのDirectX 12のテストの「Speed Way」でも、ZEFT Z45EHのスコアーは6000以上と、ゲーマーにとってはかなり魅力的なパフォーマンスだ。
では、実際のゲームではどうなのか、「Apex Legends」の結果を見てみよう。ここでは、オプションから描画負荷が最大となるように設定したうえでゲームをプレー。その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得した。
ゲームの仕様上、フレームレートは300fpsが上限となるのだが、ZEFT Z45EHは1920×1080ドットでほぼ300fpsに張り付いた状態となった。3840×2160ドットでも、ZEFT Z45EHは常時178fps以上のフレームレートをたたき出しており、コアなゲーマーでも納得のいくパフォーマンスが得られている。
続いて「Call of Duty: Modern Warfare III」では、極限プリセットを適用し、DLSSとフレーム生成有効にした状態で、ゲームに用意されたベンチマークモードを実行している。
その結果だが、さすがに3840×2160ドットは負荷が大きいためか最小フレームレートは60fpsを割ってしまっている。しかし、1920×1080ドットであれば、ZEFT Z45EHは最小フレームレートは140fps弱まで伸びており、かなり快適なゲームプレーが実現している。
「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」では、最高品質に設定してベンチマークを実行している。スクウェア・エニックスが示す指標では、スコアーが1万5000以上で最高評価とされているが、ZEFT Z45EHは2560×1440ドット以下の解像度でそれを満たす結果となった。
とくに1920×1080ドットではスコアーが3万を超えており、人が多い場面など負荷が大きくなっても快適にプレーできそうだ。
それでは、ゲーム以外のパフォーマンスもチェックしておきたい。まずは、システム全体のパフォーマンスが推察できる「PCMark 10」の結果からだが、今回は無償版でも利用できるPCMark 10“無印”のテストを実行している。
その結果だが、ZEFT Z45EHの総合スコアーは1万にあと一歩のところまで迫っており優秀だ。そこで、スコアの詳細をみていくと、Digital Cntent Creationが1万8000弱と非常に高く、ZEFT Z45EHは動画編集やフォトレタッチなどコンテンツ制作で高いパフォーマンスが期待できそうだ。
また、アプリケーションの起動やWebブラウジングといった基本性能を知るEssentialsや、Officeアプリケーションの実力を見るProductivityはともに1万を超えており、ZEFT Z45EHはあらゆる用途で活躍できるパフォーマンスを備えているといっていい。
最後に「CrystalDiskMark」(Version 8.0.5)でストレージの性能を確認しておきたい。シーケンシャルリードは最大7000MB/sほど、シーケンシャルライトは最大5000MB/s弱とかなり高速だ。
ランダムアクセスも、リードが750MB/s弱、ライトが500MB/sほどと申し分ない結果で、実際にゲームの起動やデータのロードでストレスを感じる場面はまったくなかった。
価格に見合った高いゲーム性能とパーツ選定・デザイン
ゲーミングパソコンとしての完成度は高め
ZEFT Z45EHの価格は、今回の構成で税込み54万3780円と安価とは言い難いものの、これだけ高いパフォーマンスを備えているのであれば、十分コストパフォーマンスは見合っているといっていい。
ZEFT Z45EHは、CPUクーラーのROG RYUJIN III 360をメインに据えたゲーミングパソコンではあるものの、ゲーミングパソコンとしては十分完成度の高いマシンといえそうだ。高性能なゲーミングパソコンを探している人で、液晶画面を備えたCPUクーラーに興味を覚えるのであれば、このZEFT Z45EHを選択肢として一考してみてはいかがだろうか。