東京ゲームショウ2024レポート 第27回
ASUS、GIGABYTE、ASRock、MSIのトップマイスターがトークセッション
インテルが認めた自作PCのプロ、200万円かけたカスタムPCの思い出を語る
2024年09月28日 11時00分更新
TGS2024、インテルブースのトークセッションをレポート
9月26日から29日まで千葉県・幕張メッセで開催中の東京ゲームショウ2024。各企業のブースで実施されるトークセッションやパネルディスカッションも、東京ゲームショウに参加する魅力のひとつだ。
インテルは、主に出展者、関係者、マスコミやインフルエンサーが参加するビジネスデイの2日目となる9月27日、「カスタムPCトップマイスター対談」と題したトークセッションを実施。
インテル 執行役員 マーケティング本部 本部長の上野晶子氏がホストを務め、カスタムPCトップマイスターの称号を持つASUSの市川彰吾氏、GIGABYTEの川村直裕氏、ASRockの原口有司氏、MSIの中島悠太氏がパネリストとして登壇。ゲームやPC関連イベントで多数の進行を務めており、4ヶ国語が話せる堀内華央理氏が司会を担当した。
カスタムPCトップマイスターとは、インテルが2023年から実施している「インテルPCマイスター」認定カリキュラムで最上位となる称号だ。この制度は、自分好みのPCをパーツから組み立てる「カスタムPC」の分野において、パーツ選定や組み立てに関する知識をどの程度持っているのかを測り、ランク分けして認定するという趣旨のもの。
ランクは「初級マイスター」「中級マイスター」「上級マイスター」があり、初級と中級は認定講座を受講することで取得できるが、上級に関しては認定講座内のテストに受からなければ取得できない。そして、その上級マイスターの上に位置し、インテルが特別に認めたランク保持者をトップマイスターと呼んでいる。
すなわち、登壇したパネリストの4名は“自作PC分野におけるプロの中のプロ”と呼べる存在である。本稿では、セッションの内容の一部を抜粋して紹介する。
知識がついて、楽しくなっていくカスタムPC
Q.カスタムPCのいいところは?(インテル 上野晶子氏)
MSI 中島悠太氏「PCを組み立てるという作業そのものがいいところ。初心者目線で考えると、怖かったり、組み立てを誰かに頼んだりしたくなるかもしれない。しかし、自分でパーツを選び、パーツとパーツの相性を考えたり、知ったりしながら、PCをアップグレードしていく作業は本当に楽しいもの。初心者の人にも、組み立てることそのものを楽しんでほしい」
GIGABYTE 川村直裕氏「親しんでいく中で知識がついて、楽しくなっていく。メモリーの挿し方を例にすれば、反対向きに挿そうとしても、うまく挿さってくれない。無理やり挿そうとすれば破損してしまう。それは簡単な例のひとつだが、楽しんで組み立てていく中で知識がついていって、『こういう風にすればいいんだ!』ということがどんどんわかっていく。そこが楽しい」
食費を削って貯めたお金で作った、思い出のPC
Q.これまでに組み立てたPCの中で、一番の自信作を教えて!(司会 堀内華央理氏)
ASRock 原口有司氏「10年ほど前に、ワークステーション向けのプロセッサーであるXeonを2つ使って、部屋ごとPCにしたことがある。食費など、削れるものをすべて削り、3〜4年ほどかけて貯めた200万円くらいのお金を一気に使って作った。それを組んだことで、実際に試してみないとわからないトラブルなどもたくさん経験し、物理的に触ることの大事さを学んだ。一般的ではない製品でも、まずは触ってみるといういまの自分の姿勢も、あのPCから生まれた」
Q.始めて組み立てた自作PCの思い出は?(インテル 上野晶子氏)
ASUS 市川彰吾氏「13歳か14歳の頃に組み立てたのが初の自作PCだった。いまのカスタムPCのようにオシャレな感じはまったくなくて、グレーのぼってりとしたケースに、秋葉原で中古品をかき集めてきて詰め込んだようなものだった。プロセッサーは、インテルのPentium 4だった」
自分でカスタムできると、いいことたくさん!
Q.このセッションを終えて、カスタムPCに触ってみたくなった?(インテル 上野晶子氏)
堀内華央理氏「PCはたくさん購入してきたが、カスタムに手を出す勇気がなかなか出なかった。でも、ビデオカードだけ古くなってきたとか、ファンの調子だけが気になるなど、自分でカスタムができたらと考える機会も、これまでたくさんあった。みなさんのお話を今日きいて、チャレンジしてみたくなった」
インテルブースには登壇した4名が所属するASUS、GIGABYTE、ASRock、MSIの新世代マザーボードや、4名が東京ゲームショウ2024に合わせて組み立てた特別なカスタムPCが展示されるほか、パートナー企業のゲーミングPCによる人気タイトルの試遊、ストリーマーのRaMu氏を招いたセッションなど、魅力的なコンテンツが多数用意されている。東京ゲームショウ2024に訪れる予定があるなら、ぜひ足を運んでみよう。
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