AIと音声でディスカッション、あいまいファイル検索も搭載です
マイクロソフトがスマホ&PCのCopilot新機能とWindows11の24H2アップデートを発表
2024年10月02日 00時01分更新
マイクロソフトは、AIコンパニオン「Copilot」の新機能を発表した。米国などではiOSやAndroid、Windowsアプリのアップデートで10月1日から順次提供されるほか、Meta社のメッセージサービスWhatsApp向けにも提供が開始となる。
また、Windows11の2024アップデート(24H2)内容も発表となり、省エネや検索機能の強化、UIの改善が実施される。
Copilot Voice
Copilotが音声認識と音声応答を行うもので、ユーザーはタイピングなしで、声で質問し、AIコンパニオンと対話しながら、目的を実現するものだ。音声は4種類から選択できる。
当初は英語のみでの提供で、順次各国語に対応する。
Copilot Daily
毎朝、ユーザーが興味のありそうなトピックを音声で案内してくれるもの。ニュースや天気予報、本日の予定を読み上げてくれる。当初はReuters、Axel Springer、Hearst Magazineなどと提携して正確な情報を提供する。
当初は米国と英国での提供となる。
Personalized Discover
機能のガイドや会話をきっかけを提案してくれる機能。マイクロソフトのサービスでのやり取りや会話履歴に基づいてAIが判断するため、ユーザーの許可を得たうえでONとなる。
Microsoft EdgeでのCopilot
Edgeのアドレスバーに「@copilot」とタイプするだけで、Copilotを呼び出せる。CopilotはMicrosoft Edgeブラウザーに組み込まれ、質問への回答、ページコンテンツの要約、テキストの翻訳、文章の書き直しをすばやく行うことができる。
当初は米国のCopilotProユーザー向けとなる。
以下の「Copilot Vision」と「Think Deeper」の2つの機能は、Copilot Labsとして、実験的に導入される。
Copilot Vision
WebページのテキストやビジュアルをAIが自動認識して、音声でアシストしてくれる機能。Copilotに自分の好みを伝えると、観るといい映画を選んでくれたり、部屋の家具選びを手伝ってくれる。
Think Deeper
AIにより詳しい答えを要求するための「THINK DEEP」ボタンが新設された。より複雑な問題を解くためのもので、解答には従来より時間がかかるが、詳細に順序だてた回答をしてくれる。この都市に引っ越すべきか、それともあの都市に引っ越すべきか? 自分のニーズに最も適した車の種類は? など。
当初は米国とオーストラリア、カナダ、ニュージーランド、英国のCopilotProユーザー向けとなる。
以下はWindows11での新機能で、「リコール」の提供も始まる。
Click to Do
WEBサイトや文章、静止画、ビデオで、マウスクリックによって検索などが即実行できるというもの。写真の背景を消す、文章の要約を作成する、編集ソフトを起動する、メールで送るなどもできる。Windowsキーを押しながらマウスクリックで起動する。
Improved Windows Search
Copilot+PC内の画像やドキュメント、Eメールの検索機能で、あいまいな言葉でもAIが関連ファイルを検索してくれる。OneDrive上の写真も検索可能。当初はファイルエクスプローラーで提供され、Windowsサーチや設定でも利用できる予定。
Generative Fill and Erase in Paint
Paintで静止画の背景から不必要なものをAIで消してくれる機能。画像の中に言葉で指定したオブジェクトを追加する機能も追加された。
Super resolution in Photos
解像度が足りない写真をAIがハイレゾリューションにしてくれる。最高8倍まで可能。
AI対応アプリの追加
ArmベースのCopilot+PC向けネイティブアプリが増えた。Chrome、Zoom、Brave、Opera、Slack、Spotify、Adobe製品(InDesign、Illustrator、Premiere)、Davinci Resolve、Algoriddim djayPro、Libre Office、1Password、Todoist todayをはじめ、Vegas Pro、Fantastical、Sketchbook Pro、Arc Browser、Google Driveが加わった。
Windows11 2024アップデート(24H2)
Windows11の24H2アップデートも開始となり、Energy Saver、Hearing Aid(Bluetooth LE Audio)、Wi-Fi 7、HDR backgroundに加え、タスクバー、システムトレイ、ファイルエクスプローラー、設定の更新も行われている。
新機能はWindows Insiderプログラム参加者に10月1日から配布が開始され、一般向けにも11月に提供される予定だ。