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Silent-Master NEO B650Aをレビュー

「黒神話:悟空」がWQHDでも快適!Ryzen 5 9600X&RTX 4060 Ti搭載静音PCの確かな実力

2024年09月22日 10時00分更新

文● 宮里圭介 編集●ジサトライッペイ/ASCII

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Ryzen 5 9600Xの実力を十分に引き出せる冷却力

 Silent-Master NEO B650Aの試用機材では、CPUにAMDのRyzen 5 9600X(6コア/12スレッド)を採用している。その特徴は、TDPは65Wと前世代のRyzen 5 7600X(TDP 105W)から大きく引き下げられている点。そして、それにもかかわらずパフォーマンスは向上しているところだ。

 これはひとえに電力効率の高さが謳われているZen 5アーキテクチャーのおかげである。電力効率が向上すれば、同じ作業をしても必要な消費電力は下がり、発熱量も少なくなる。つまり、Ryzen 5 9600XはSilent-Masterシリーズのような静音PCにはぴったりなCPUなわけだ。

「黒神話:悟空」がWQHDでも快適!Ryzen 5 9600X&RTX 4060 Ti搭載静音PCの確かな実力

CPUはTDP 65WのRyzen 5 9600Xを搭載

 とはいえ、本当にCPUの性能を引き出せているのか気になるところ。そこで、今回は定番のベンチマークソフトを用い、その性能と温度をチェックした。なお、検証は分岐予測の最適化が施されたWindows 11の「KB5041587」という更新プログラムを適用している。

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Windows 11の更新プログラム「KB5041587」を適用してテスト

 まずは定番のCGレンダリングベンチマークソフト「CINEBENCH 2024」から。結果は「pts」という独自単位のスコアーで表示され、その値が高ければ高いほど高性能となる。テストは全コアを使用するMulti Coreと、1つだけ使うSingle Coreの2つを試した。

「黒神話:悟空」がWQHDでも快適!Ryzen 5 9600X&RTX 4060 Ti搭載静音PCの確かな実力

CINEBENCH 2024の結果

 Multi Coreが899ptsで、Single Coreが128ptsと、十分その性能を引き出せている印象。CPUの最大温度も85.1度と低いので、冷却力が足りないということはないだろう。

 1つ前のバージョンとなる「CINEBENCH R23」も試してみた。単位(pts)は同じだが、テスト内容が異なるため、スコアーを相互比較できない点に注意してほしい。

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CINEBENCH R23の結果

 こちらはMulti Coreが16207ptsで、Single Coreが2136pts。なにか参考比較になる情報がないかと過去のデータをあさってみると、4年前に登場したRyzen 7 5800X(8コア/16スレッド、3.8GHz、TDP 105W)があった。それによると、Ryzen 7 5800XはMulti Coreが15252ptsで、Single Coreが1600pts。

 つまり、この4年でコア数の差をひっくり返し、さらに1コアあたりの性能も約1.33倍に向上していたということになる。Ryzen 5000シリーズから9000シリーズへ買い替えるなら、Ryzen 7からRyzen 5に乗り換えても十分満足できるだろう。

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