人気ゲーム作品「ポケットモンスター」シリーズのライセンス事業などを手がける株式会社ポケモンが、デジタル版のトレーディングカードゲーム(TCG)について、分散型台帳(ブロックチェーン)技術に関する特許を取得していたことがわかった。近日中の公開が予定されているスマートフォンゲーム「Pokémon Trading Card Game Pocket」に関連したものとみられる。
同社が取得した特許を簡単にまとめると、ユーザーが所有するデジタル版のトレーディングカードにブロックチェーンの技術を応用することで、同じ種類のカードでも、1枚ずつ異なる固有のカードとして扱えるようにするというもの。公開された特許資料によれば、この技術はユーザーがアナログのカードと同じように、デジタルのカードでも1枚1枚のカードに愛着をもちやすくすることを目的としている。
ブロックチェーンには個々のカードの使用履歴や所有権の推移なども記録できるため、一定の使用条件を満たす使い方をしたユーザーに特典を付与したり、ほかのプレーヤーとカードを交換したりすることも技術的には可能だ。
Pokémon Trading Card Game Pocketはクリーチャーズとディー・エヌ・エーの共同開発による、iOS/Android向けアプリ。2024年10月30日の公開予定で、9月3日時点ではユーザーの事前登録を受け付けている。