8月23日、米MicrosoftはWindows 11/10サポートページにて、「Windowsからコントロールパネルを廃止する」と発表したが、8月28日時点ではその文面の一部が修正され、「将来的に廃止」するの一文がなくなった。一説には、廃止に強く反対するユーザーの意見を鑑みて、当面の間廃止を見送ることにしたのではないか、との噂もあるが、実際のところ、Windowsのコントロールパネル廃止のニュースを受けてのユーザーの反応はどうだったのだろう?
●とうとうWindowsからコントロールパネルが廃止! マイクロソフトが公表(8月23日のニュース)
●Windows「コントロールパネル廃止」を撤回? 発端になった文章が変更(8月28日のニュース)
コントロールパネル廃止、日本のX.comでの反応
8月23日の廃止のニュースを受けての日本のX.comでの投稿を見ると、大きく4つの反応が見られた。
1つは驚きや「まだ残ってたのか」といったその存在を懐かしむ声、あるいは「今までありがとう」といった、これまでの貢献に感謝の意を表す投稿が見られた。また、廃止を発表する文面を削除したことに対しては、「どっちやねん」「迷走しているなぁ」といった意見も。
2つ目は、機能の移行への不安を吐露したり、困惑するといった意見。一部のユーザーは、コントロールパネル上のすべての機能が移行先の設定アプリ上に揃っていないことを懸念し、それらが設定アプリ上に再配置されてかえって分かりづらくなるのではないか、あるいは、再配置されないまま使えなくなる機能がでてくるのではないかと危惧する声があった。
3つ目は、改善への期待の声。一方で、数は多くはないが、コントロールパネルの廃止を機に、Windowsのユーザーインターフェースがよりモダン化され、使いやすくなることを期待するユーザーも。「むしろ廃止が遅すぎる」といった意見まであった。これらは、概ねコントロールパネル廃止の決断を肯定的に見ていると言っていいだろう。
4つ目は、この決定に批判的な意見。コントロールパネルはWindowsの基本的な機能の一つであり、廃止する必要はないとする主張や、既存のユーザーが新しいインターフェースに適応するのに時間がかかるのではといった意見も。これらの意見はそもそも無くすことには反対、といった内容だ。
正確にカウントしたわけではないが、これらの投稿の割合で言うと、賛成派 20%、反対派 30%、反対するわけではないが不安を感じる派 20%、どちらでもない派 30%といった印象だ。
海外の反応は反対派が圧倒的多数
一方、Redditに投稿された海外勢の反応を見ると、反対派の意見が圧倒的多数派になっている。交わされる意見も様々で、「設定アプリよりコントロールパネルのほうが使いやすい」「設定アプリでは必要な設定にアクセスするのに時間がかかる」「実質的に機能性の低下」といった意見、「設定アプリは複数のインスタンスを開くことができず、複数の設定を同時に監視したり変更することができないといった問題がある」といった指摘や、Microsoftがよりモダンなインターフェースデザインにこだわるあまり、「将来的にさらに多くの機能を削除する可能性」を懸念する声まで上がっている。
結果的に、Microsoftはコントロールパネルの廃止を先送りにするという決断をしたようだが、こうした意見を見ると、まだまだコントロールパネル自体の利用者は多そうだ。使わない人は使わないというだけなので、もう少しだけ残しておいてもいいのかも?