FRONTIERの「FRGBLSZ790/SG2」をチェック、自作erでも心くすぐられるケース内部

RTX 4070 Ti SUPERを垂直設置、デザインもゲーム性能も妥協なしのゲーミングPC

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イルミネーションパーツで統一された煌びやかなケース内部

　ケース内部へは強化ガラスサイドパネルを開けてアクセスする。強化ガラスサイドパネルはヒンジ式で取り付けられており、前方の取っ手リングを起こして引っ張れば、強化ガラスサイドパネルが扉のように開いて簡単に内部へアクセスできる。

　“魅せる”にこだわるFRGBLSZ790/SG2は、使用パーツもイルミネーション対応パーツで固めているのが大きな特徴。ケースファン、ビデオカード、水冷CPUクーラー、システムメモリーといった各パーツが全てARGB対応で、ケース内部を煌びやかにライトアップしている。全てARGB対応なので、専用アプリを用いて好みのライティング演出を楽しむことが可能だ。

MSIの専用アプリからパソコン全体のライティングを制御可能

　PCケース内部のレイアウト自体は筐体下部に電源シュラウドを持つオーソドックスな設計だが、やはりここはFRGBLSZ790/SG2最大の特徴となる縦置きビデオカードから触れていこう。

　ビデオカードの垂直置きにはPCケースの拡張スロット開口部を横から縦に変換する垂直GPUブラケットとPCI Express x16ライザーケーブルが使用されている。ビデオカードはPalit製の「GeForce RTX 4070 Ti SUPER GamingPro」で、3連ファンを搭載するGPUクーラーにはRGB LEDの装飾がデザインされている。普通はあまり見ることのできないGPUクーラーの装飾を楽しめるのが垂直置きビデオカードの醍醐味だろう。

　ただ縦置きビデオカードにはデメリットもあり、この設置にするとマザーボード上のビデオカード以外のPCI Express拡張スロットが使用できなくなってしまう。この点だけは注意が必要だ。

垂直GPUブラケットで縦置きとなったビデオカード

ライザーケーブルはSilverStoneの製品が採用されていた

　CPUクーラーは、標準で240mm水冷CPUクーラーを搭載。水冷ヘッドもファンもARGB対応でキラキラに輝くCPUクーラーとなっている。注文時のオプションカスタマイズで360mmタイプへの変更も可能。5500円の差額でアップグレードできるので、オススメしたいカスタマイズの1つだ。

SilverStone製の240mm水冷CPUクーラーを標準搭載。背面には140mmARGBケースファンを1基採用。こちらもSilverStone製のShark Forceシリーズを採用している

　次に、比較的地味な部分かもしれないがFRGBLSZ790/SG2の注目すべき大きな特徴として挙げたいのがケースファンだ。ARGB対応で煌びやかにケース内部を照らし出しているケースファンだが、特筆すべきはその大きさ。前面吸気160mm×2、背面排気140mm×1のARGBケースファンが用いられており、これらの大径ファンで強力なエアフローを生み出している。

前面ファンは160mmで大きく存在感がある

　フロントパネルが全面メッシュ構造で風通しがいいこともあって、前面吸気ファンの後ろに手を置くとかなり大量の風が送り込まれているのを実感できた。これだけ大量のフレッシュエアーが送り込まれていれば、CPUとGPUの冷却にも大きく寄与していることだろう。

　マザーボードは「Intel Z790 チップセット」を搭載するMSI製ATXマザーボード「PRO Z790-P」。システムメモリーにDDR5を採用するマザーボードだ。FRGBLSZ790/SG2は標準でRGBライティングメモリー「Kingston FURY Beast DDR5 RGB」を搭載しており、“魅せる”ことへの一貫したこだわりを感じるパーツチョイスとなっている。

光るRGBライティングメモリーを標準搭載。同型のメモリーを追加購入してメモリースロットを埋めればライティングはより煌びやかになる

　標準構成で16GB×2と十分な容量だが、これだけイルミネーションにこだわっていると必要なくともメモリースロットを埋めて“完全体”を目指してしまいたくなるかもしれない。

　また、マザーボード上にはM.2ソケットが4基備わっており、将来的なストレージ拡張性にもまったく心配ないのもうれしい。

　FRGBLSZ790/SG2の3.5/2.5インチ内部ストレージについても触れておこう。これらの内部ストレージには、強化ガラスサイドパネルの反対側のサイドパネルを開けたケーブル裏配線エリアからアクセスするようになっている。

　筐体下部の電源シュラウド部に3.5インチベイ×2基と、マザーボードベース裏面にマウント型2.5インチベイ×2基が備わっている格好だ。基本的にはマザーボード上のM.2 SSDで十分ではあるものの、大容量HDDや過去資産の2.5インチSSDなどを使いたいときにも対応できるのは安心ポイント。

マザーボード裏面側はケーブル裏配線とストレージベイのエリア

　電源ユニットは80PLUS GOLD認証の1000W電源を搭載。FRGBLSZ790/SG2の構成であれば十二分な電源容量といえるだろう。電源ユニットの吸気はPCケース底面から行なう方式で、底面には引き出し可能な埃フィルターが備わっている。ここのフィルターは定期的な清掃が欠かせないので、簡単に引き出せる設計はうれしい配慮だ。

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