法人向けCohereベースのLLMを「Fujitsu Kozuchi」から独占提供
富士通、“OpenAIのライバル”Cohereと日本語強化LLM「Takane」を共同開発
2024年07月17日 07時00分更新
富士通とCohere(コヒアー)は、2024年7月16日、大規模言語モデル(LLM)の開発およびサービス提供に向けた戦略的パートナーシップを締結し、CohereのLLMをベースに日本語能力を強化した「Takane(高嶺)」(仮称)を共同開発することを発表した。
Cohereは、“OpenAIのライバル”と称されることもあるカナダの生成AIベンチャー。ハルシネーションを軽減するRAGの性能を高める、プライベート環境でセキュアに社内データを利活用するといった、企業向けの生成AI技術に強みを持つ。
本提携により、Cohereの最新LLM「Command R+(コマンドアールプラス)」をベースに、富士通が持つ日本語特化の追加学習技術やファインチューニング技術と、Cohereが持つ企業向けLLM構築の技術を組み合わせて、Takaneの開発が進められる。
また、共同開発したLLMは、富士通がグローバル市場向けに独占提供する。2024年9月より、富士通のAIサービス「Fujitsu Kozuchi」で提供開始の予定だ。加えて、オールインワンオペレーションプラットフォーム「Fujitsu Data Intelligence PaaS」や、業界を超えて社会課題を解決する事業モデル「Fujitsu Uvance」の各オファリングにおいてもTakaneを採用していく。