Radiant SPX3300X600Aをレビュー
Ryzen 5 8600Gを標準搭載する1.92LのBTO PC、超小型PCの決定版になりそう
2024年07月07日 10時00分更新
小型PCながら結構カスタマイズできる
これだけ小さいと、内部の構造が気になるところ。早速、Radiant SPX3300X600Aの試用機を開けて内部をチェックしてみよう。
最大のポイントはCPUクーラー。標準構成のCPUクーラーでも必要最低限の冷却性能はあるのだが、より静かに、より強力に冷やせるに越したことはない。そのため、+6400円の追加投資になってしまうが、Noctuaの「NH-L9a-AM5」に変更することをオススメしたい。
メモリーはノートPCなどで採用されている小型のSO-DIMM。標準でも8GB×2の合計16GBと、一般利用では十分な容量だ。ただし、メモリースロットは2つしかなく、あとから追加はできない。
もちろん、既存のSO-DIMMを取り外し、新たに大容量のSO-DIMMを装着する「換装」であればメモリー量を増やせるが、余ったSO-DIMMが無駄になってしまう。
最近は多くのメモリーを使用するソフトも増えているだけに、できるなら購入時に16GB×2(+9860円)に変更しておきたいところ。
ストレージは標準ではSATA接続の2.5インチSSDを搭載している。しかしながら、速度面を考えるとNVMe対応のM.2 SSDに変更しておいたほうがいいだろう。
選べるSSDの種類は豊富だ。価格重視ならSolidigmの「P41 Plus」、性能重視ならSamsungの「990 PRO」といったように、メーカーやシリーズまで細かく指定できる点がうれしい。
先述のサマーキャンペーンでは、Crucialの「T500」の1TBモデルが5000円引きとなる。+6340円で標準構成と比べて容量が倍になり、PCIe 4.0対応で高速にもなるのでオススメだ。
ちなみに、M.2 SSDは2枚まで搭載できる。表面からは1枚しか見当たらないが、それもそのはず。もう1枚はマザーボードの裏側にあった。
もちろん、増設ストレージはSATA接続の2.5インチSSDやHDDも選べる。メインストレージは高速なM.2 SSDを選び、増設用は発熱が少なく価格が安い2.5インチSSD/HDDにする、といった組み合わせもアリだ。