Radiant SPX3300X600Aをレビュー

Ryzen 5 8600Gを標準搭載する1.92LのBTO PC、超小型PCの決定版になりそう

防塵フィルターが標準搭載、ACアダプターは小さめ

　サイコムの独自要素としては、標準で防塵フィルターを添付している点がありがたい。吸気口となる側面に貼り付けるマグネット式のため、着脱が簡単で掃除がしやすい。ただし、防塵フィルターを取り付けると吸気量が減るので、冷却性能は低下しがちだ。高負荷な作業を長時間続ける時は、防塵フィルターを取り外してもいいだろう。

マグネット式で簡単に着脱可能な防塵フィルター

　ACアダプターのサイズは65（W）×98（D）×23（H）mmと、かなりコンパクトでちょっと驚いた。120W（19V/6.32A）出力とは思えないほど小さく、「本体はコンパクトだけど、ACアダプターが大きくて残念」といった“小型PCあるある”はないので、心配ご無用だ。

ACアダプターは120W出力とは思えないほどコンパクト

カスタマイズでM.2 SSD×2構成にも対応

　今回借りた試用機は、標準構成からカスタマイズしたもの。CPUクーラーとストレージ、メモリー、ボディカラーを変更している。ストレージに関しては、標準構成では2.5インチSSDだが、M.2 SSD×2と豪勢にしてみた。

Radiant SPX3300X600A
	標準構成の主なスペック	試用機の主なスペック
CPU	AMD「Ryzen 5 8600G」（6コア/12スレッド、最大5GHz）
CPU クーラー	※ベアボーンキット付属 （空冷、トップフロー）	Noctua「NH-L9a-AM5」 （空冷、92mm、トップフロー）
マザー ボード	※ベアボーン内臓（AMD X600、Mini-STX）
メモリー	8GB×2、DDR5-4800＜SO-DIMM＞	16GB×2、DDR5-4800＜SO-DIMM＞
ストレージ	Crucial「BX500 CT500BX500SSD1」（500GB 2.5インチSSD、SATA 3.0）	Crucial「T500 CT1000T500SSD8」（1TB M.2 SSD、PCIe 4.0）×2
グラフィック	※CPU内蔵GPU（Radeon 760M）
電源 ユニット	※ベアボーンキット付属（120W、ACアダプター）
ベアボーンキット	ASRock「DeskMini X600 White」（Mini-STX）
防塵 フィルター	SilverStone「SST-FF141」
OS	Microsoft「Windows 11 Home 64bit」
直販価格	12万9920円～	17万8950円

　各種カスタマイズにより、直販価格はかなり上がったしまったが、現在サイコムが開催しているサマーキャンペーンを活用すれば、もっと安く手に入る。標準構成は12万7000円、試用機のカスタム構成なら16万6030円になる。

サマーキャンペーンは2024年8月26日まで。気になる方はお早めに！