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T教授の「戦略的衝動買い」 第790回

ファンシーでコンパクト「Jojocat C-10」Bluetoothスピーカーを発見!

2024年06月28日 11時45分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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MP3とWAV形式が再生可能の
パッシブラジエーター内蔵スピーカー

 実は取説には、C-10で使用できるmicroSDの容量と保存できる音楽フォーマットに関して、全く記述されていなかった。忘れないうちにと思ってHeetipukに質問メールを送ったところ、すぐに返事が来た。使用できる容量は最大で32GB、音楽フォーマットはMP3とWAVのみとのこと。

 1TBのmicroSDが普通に手に入る昨今では、32GBと聞くと「めちゃくちゃ小さい」というのが第一印象だ、MP3形式の1曲は(128kbpsであれば)4MB程度なので、32GBサイズのmicroSDには約8000曲が収納できる計算だ。充電ケーブルを挿しっぱなしにして1日24時間聞いても、10日は徹夜で聞くことになりそうだ。なのでサイズは32GBで十分だ。

 C-10には、この手の商品ではあまり耳慣れないハードウェアがサポートされている。充電ポートとmicroSDカードスロットの下側にあるスピーカーと同じ45mm径の「パッシブラジエーター」というコンポーネントだ。パッシブラジエーターは簡単に言えばスピーカーユニットから電磁気回路を取り除いたものだ。

 密閉型のスピーカーボックス内の空気振動を利用して動作させるスピーカーユニットで、設計時に規定された周波数で共振して低音域の補強をするレガシーだが歴史のあるオーディオ装置だ。なのでC-10のような超小型のスピーカーボックスでも、低音が効果的に働く仕組みだ。

 もう1つの音楽ソースとしてスマホとBluetooth連携するC-10は、スマホ側からは「C10」というデバイスとして見える。パッシブラジエーターを備えているとはいえ、当然ながら極めて小口径のスピーカーなので低域の不足は否めない。筆者はいつものようにスマホ上のAmazonプライムミュージック側のプレイバックアプリでイコライザで低域補強をしている。

 少し不思議なのは通る回路が異なるためなのか理由は分からないのだが、microSDに記録した音楽ソースの方はBluetooth経由でつながったスマホ上のAmazonプライムミュージックより、圧倒的に音楽の量感があり低域のパワーも十分に感じることが多い。

 以前紹介した2つのメディアプレーヤー系スピーカーも同様だが、小さな筐体のスピーカーはその配置や背面の壁、インシュレーター代わりの脚や台でけっこう再生音は微妙に変化する。

 C-10の底面には、保護シールの貼られたシリコンゴム系のテープが貼られている。多少の防振効果はあるがこの手の超小型スピーカーではそれほどの低音も発生しないだろう。そのことよりもC-10を机上に直置きする時のデスク表面の音の反射によるマイナス効果の方が大きい印象だ。

 今回のC-10も筆者のデスク上で使うことが90%だ。普段は中央部に金属の重しを封入したブナ材でできた1kgのウッドダンベルの上に乗せて聞いている。ウッドダンベルを使う時はすぐに軽いC-10を別の場所に簡単に移動できるので便利だ。

 これだけで高音や低音の歯切れは良くなり音の明瞭度は1段も2段も向上する。本棚の本の間にびっちりと挟んでも同様の効果を期待できるだろう。

 同時期に見つけたデザインが気に入った腕時計(1466円)と両方を眺めてみて、昨今の中国はデザインも大きく変化したと感じた。今後がますます楽しみだ

 
T教授

今回の衝動発見

・アイテム:ポータブルBluetoothスピーカー「Jojocat」C-10(赤)

T教授

 日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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