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第14回衛星放送協会オリジナル番組アワード 番組部門 中継 最優秀賞「生中継!新しい学校のリーダーズの初武道館『青春襲来』」

2024年07月04日 17時30分更新

文● 原田 健 撮影● usamiryo

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新しい学校のリーダーズの魅力を十二分に伝えるカット割りに感じる“世間への新しい選択肢の提示”

新しい学校のリーダーズ

撮影:usamiryo

 6月10日に「第14回衛星放送協会オリジナル番組アワード」の最優秀賞が発表され、番組部門 中継では「生中継!新しい学校のリーダーズの初武道館『青春襲来』」(WOWOWライブ)が受賞した。

 同番組は、4人組ダンスボーカルユニット、新しい学校のリーダーズが1月に行った、日本武道館初公演の模様をWOWOWが独占生中継したもの。

 新しい学校のリーダーズといえば、セーラー服に腕章、足元は“青春日本代表”と記したソックスに上履きというキャッチーな出で立ちと、一度聴いたら耳から離れない攻めた楽曲、特徴的な振りとキレのある動きで見せるダンスという、「楽曲」「パフォーマンス」「キャラクター」の全てがそろった唯一無二の存在感を放つアーティストだ。扇情的な歌詞、ポップさと妖しさあふれるメロディー、そして一度見たら忘れない“首振りダンス”で国内外を席巻した「オトナブルー」は、SNSで話題となり関連動画の総再生数が33億回超えを記録して大ブレークのきっかけとなった。

 そんな彼女たちの初めての日本武道館公演ということで注目度の高いライブなのだが、視聴者の期待をいい意味で大きく裏切る映像の数々に驚かされる。同ライブは会場の中心にステージがあり360度を観客に囲まれた状況で、37台の有人カメラがメンバーの一挙手一投足をとらえ、マイクロドローンカメラがメンバーの両足をすり抜け、ライブの臨場感や盛り上がりを余すところなく届けている。

 そんな中で、極め付きは綿密にプランニングされたであろうカット割りだ。定点カメラでも見応えのある彼女たちのパフォーマンスを、楽曲の雰囲気やリズム、ダンスの振りに合わせた“映像演出”を施しており、「ライブの良さを100%伝える」という域を超えて「新しいアプローチでより楽しめる映像作品を制作する」というWOWOWの気概が感じられる。

 唯一無二のアーティストの記念すべきライブで、迫力あるパフォーマンスを、ライブ中継の新しい表現で追求した制作陣のチャレンジングな姿勢をひしひしと感じた。

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