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T教授の「戦略的衝動買い」 第784回

ありそうでなかった“目盛り”で時間経過「ビジュアルバータイマー」を衝動買い

2024年05月17日 11時45分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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キングジムの「ビジュアルバータイマー」

 決して急ぐ仕事を一杯抱えているわけでもなく、時間管理に熱を上げるライフハッカー系でもないのに、なぜかタイマー系のハードウェアは大好きだ。

 昨今ならタイマー系のハードウェアでできることのほとんどは、スマートフォンやスマートウォッチ上のアプリで100%以上解決しそうだ。しかし、ついつい単機能なハードウェアに惹かれて買ってしまうのが、ガジェットオタクの悲しいところだ。

筆者のタイマー系コレクション

盛で残り時間が一目で分かる「ビジュアルバータイマー」

 今回ご紹介するのはキングジムの「ビジュアルバータイマー」と名付けられた、「目盛で残り時間が一目で分かるタイマー」というのが特徴のデジタル/アナログ変換ライフハック系商品だ。

パッケージ

 米国で生まれた「ライフハック」という言葉の意味するところは個人によって理解や想定は多少異なるが、世間一般では「ちょっとしたアイデアやテクニック、時にはデバイスの活用で仕事や生活のリソースを効率よく最大限使って生産性を上げる」ことだと理解している。

 ライフハック大好き人間ではない筆者個人としては、人がどのレベルで「ハッピー」を感じるかが最も重要で、生産性の向上や合理性などは二の次なのだ。そういう意味なら「ビジュアルバータイマー」を手に入れて活用のパターンが理解できたところで90%は満足だ。

 ビジネスピープルや学生がアナログ的な「目盛」で残り時間をスピーディに理解することは、昔から世界中で極めて重要なことだ。よくある「学習時計」はカウントダウンの時間の長さを赤いエリアの面積でビジュアライズする、よく似たコンセプトの時計だ。

 昨今は同じ学習時計でも残り時間の減り方をプレッシャーに頑張るレガシーなカウントダウン方式なのか、目標に向かって前に進むうんちく型のカウントアップ方式なのかで、多少意見が分かれているようだ。こだわりは大事なのだ。

 前者は時計ダイアルを右周りで時間を設定し、後者は左回りで時間を設定するらしい。今のところ圧倒的に前者のイメージが多いので、後者の仕組みを採用している学習時計は価格的に2倍くらい高価なようだ。SNSの浸透で発言者が増殖し、ライフハックの世界もどんどん複雑で、面倒臭い世界になってきているのかもしれない。

 そもそも残り時間をクイックに理解するには、アナログが良いのかデジタルが良いのかも、個人差や世代差がありそうだ。昭和な筆者は、デジタル表示ならアタマの中で引き算をして「なるほど……」ということになってしまう。

 腕時計が些細な趣味の筆者のコレクションでは、もう圧倒的にアナログ表示のモノが多いのも、その結果を暗示している。間違いなく筆者はアナログ人間だ。時刻のデジタル表示がメカ不要で安価だということ以外に、筆者はそのメリットがあまり思い浮かばない。

 きっと分かる人には分かるデジタル表示の良さがあるはずだ。ゆえに「アナデジ腕時計」なるモノが登場してきているのだろう。昨今はアナログ表示のメジャーなどもそのアナログ表記を加速して、よりよく長さを理解できるような目盛が階段状の「快段目盛」というクールでファンキーなモノも登場してきている。

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