ASUSの「Prime AP201 Tempered Glass」にRTX 4070 Ti SUPERを搭載
コンパクトでも4Kゲームプレイ! ホワイトケース&パーツでデザインも妥協なしのBTOPC
2024年04月24日 11時00分更新
ケースにASUSの「Prime AP201 Tempered Glass」を用いることで、コンパクトなサイズで真っ白なゲーミングパソコンを実現したパソコンショップSEVENの「ZEFT Z48AP」(関連記事)。スペックも高く、ゲームパフォーマンスが期待されるが、実際にどの程度快適にプレーできるのだろうか。そこで、いくつかのテストを行ない、ZEFT Z48APの実力を確かめてみたい。
ZEFT Z48AP
https://pc-seven.co.jp/spc/24111
価格:38万9800円(税別)、42万8780円(税込)
ZEFT Z48APの主なスペック | |
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CPU | Core i7-14700K(定格クロック3.4GHz、最大クロック5.6GHz)、20コア(Pコア:8、Eコア:12)/28スレッド、共有キャッシュ28MB |
CPUクーラー | CoolerMaster「MasterLiquid 360L Core ARGB White」 |
グラフィックス | ASUS「TUF Gaming GeForce RTX 4070 Ti SUPER 16GB GDDR6X White OC Edition」 |
メモリー | G.Skill Trident Z5 RGB DDR5 32GB(16GB×2) |
ストレージ | 1TB M.2 SSD(Crucial「T500」、PCIe 4.0) |
マザーボード | ASRock「B760M Pro RS WiFi」(インテルB760チップセット) |
PCケース | ASUS「Prime AP201 Tempered Glass」 |
光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ(USB接続) |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.3 |
電源ユニット | SilverStone「DA850R Gold」(定格出力850W、80PLUS GOLD認証、ホワイトモデル) |
OS | Windows 11 Home(64bit) |
※搭載品は予告なく変更いたします。
DLSSやフレーム生成が使えるのは強み
Apex Legendsではほぼ300fpsに張り付き
まずは定番のベンチマークツール「3DMark」(Version 2.28.8217)から見て行こう。ZEFT Z48APは、「Fire Stirke」であれば“無印”で4万8000ほどの非常に高いスコアーを発揮し、テスト解像度が3840×2160ドットとなるUltraでも1万5000ほどのスコアーを維持している。
次にDirectX 12のテストである「Time Spy」に移ると、ZEFT Z48APはTime Spy“無印”で2万4000弱、Time Spy Extremeで1万を軽く超えてみせ、ここでのスコアーも優秀だ。もう1つのDirectX 12のテストとなる「Speed Way」では、さすがにスコアーが落ち込むものの、それでも6000以上のスコアーを叩き出している点は評価できよう。
では実際のゲームではどうなのか、「Call of Duty: Modern Warfare III」のテストに移ろう。ここでは、もっとも描画負荷が大きい「極限プリセット」を選択したうえで、NVIDIA DLSSを適用し、フレーム生成も有効にしている。その状態で、ゲームに用意されたベンチマークモードを実行しているが、ZEFT Z48APは3840×2160ドットでも1パーセンタイルフレームレートが60fpsを超えてみせた。
1920×1080ドットにいたっては、平均フレームレートは280fpsに達し、1パーセンタイルフレームレートも130fps以上のパフォーマンスを発揮。DLSSとフレーム生成の効果が表れているとはいえ、比較的描画負荷が大きいこのタイトルで、これだけ高いフレームレートを出している点は立派だ。
続いて「Apex Legends」では、オプションから描画負荷が最大になるように設定してゲームをプレーし、その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得した。その結果だが、ZEFT Z48APは、1920×1080ドットでは、ゲームの仕様で上限となる300fpsにほぼ張り付いた状態となった。
3840×2160ドットでも常時170fpsを超える性能を見せつけており、高リフレッシュレートのディスプレーと合わせて1フレームでも多く描画させ有利に立ち回るといった最近のトレンドに即した性能を備えているといっていい。
「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果も見てみよう。ここでは「最高品質」に指定してベンチマークを実行しているが、スクウェア・エニックスが示す指標では、スコアー1万5000以上が最高評価とされている。ZEFT Z48APは、3840×2160ドットでそれを軽く上回る1万9000弱のスコアーを発揮しており、かなり快適なプレーが実現できそうだ。1920×1080ドットにいたっては、スコアーは3万5000程度にまで達しており、プレイヤーが多い場面などでも“重い”と感じることはまずないはずだ。
それでは、ゲーム以外のパフォーマンスも確認しておきたい。システム全体の性能が推しはかれる「PCMark 10」(Version 2.1.2662)だが、ZEFT Z48APの総合スコアーは1万弱とかなり高め。
そこでスコアーの詳細に目を移すと、Digital Content Creationが1万7000以上と最も高い結果となった。このテストは、写真レタッチや動画編集といったコンテンツ制作のパフォーマンスを見るものだが、ZEFT Z48APはそういった用途で高性能が期待できるというわけだ。
また、そのほかのWebブラウジングやアプリケーションの起動といった基本性能を知るEssentialsと、オフィスアプリケーションのパフォーマンスをテストするProductivityのどちらも1万2000程度のスコアーを発揮しており、ZEFT Z48APはさまざまな用途で活躍しそうだ。
最後に「CrystalDiskMark」(Version 8.0.5)でストレージ性能もチェックしておこう。ZEFT Z48APは、シーケンシャルリードで最大7100MB/sほど、シーケンシャルライトで最大6700MB/sほどと高い結果を残している。ランダムアクセスでも、リードが最大750MB/sほど、ライトが最大510MB/sほどと良好で、実際にゲームの起動やデータのロードなどでストレスを感じる場面はなかった。
コンパクトケースでも高性能な点は好印象
白色にこだわったゲーミングパソコンとして一考の価値あり
以上のようにZEFT Z48APのゲームパフォーマンスはかなり優秀だ。ほとんどのゲームが、3840×2160ドットでも快適にプレーでき、1920×1080ドットであればコアなゲーマーでも満足いくだけのポテンシャルを備えている。
価格は税込みで42万8780円と決して安価ではないものの、コンパクトなサイズでこれだけの性能を備えている点は魅力的だ。白色にこだわったZEFT Z48APではあるが、見掛けだけではなく、しっかりと内部の性能にまで配慮がんされている点は好感が持てる。白色でコンパクトなゲーミングPCを探しているのであれば、このZEFT Z48APは一考の価値ありだ。