日本のAIスタートアップSakana AIは4月22日、日本語に対応し、日本スタイル画像が生成可能な画像生成モデル「EvoSDXL-JP」を発表した。
同社の「進化的モデルマージ」と呼ばれる手法を画像生成AIの拡散モデルに適用したもの。既存の日本語モデルが40ステップ必要としていた推論作業を4ステップまで削減し、推論速度ベースで10倍の高速化に成功している。
進化的モデルマージとは、優れたAIモデルを掛け合わせて新たなAIモデルを作成する作業を自動で何世代も繰り返すことで、高品質なAIモデルを短期間で生み出そうするアプローチ。自然界の原理を生かした「進化的アルゴリズム」を基盤としている。
4月22日現在、EvoSDXL-JPは実験段階のプロトタイプという位置付けで、商用利用は非推奨。教育、研究目的での提供とされている。モデルはAIプラットフォーム「Hugging Face」で公開されているほか、専用デモページで試すこともできる。