筆者にとって使いやすい角度は18度と判明
従来から引き続き所有している、3つのラップトップスタンドの設置角も実測してみた。筆者のお気に入りの「メガネ型」のスタンドはAmazonベーシックと同様18度のひとつだけ。
100均のそり型スタンドは全部で8段階の設定穴があり12度、23度、30度、35度、40度、42度となるが、特に6段階〜8段階の3つの穴の位置が変で当然支柱位置を変えても傾斜角は一切アップすることなく、なぜか42度をキープする変態スタンドだ。きっと何も考えずに、ただ穴だけを開けたのだろう。
筆者のお気に入りのスタンド「INOVA」は組み立て折り畳みに多少手間暇が必要だが、何と言っても軽量性とコンパクト性は秀逸だ。設置角度は13度、18度、20度と3段階だ。筆者的には18度がベストだった。
Lenovo 2-in-1とAmazonベーシックの2台を中心に全部で5台のラップトップスタンドを駆け足で眺めてみた。基本的にラップトップスタンドも自宅やオフィスで持ち歩くことなく使う大型重量系と、モバイルワークでどこにでも持って行けるタイプの2種類がありそうだ。
Lenovo 2-in-1(実測528g)やAmazonベーシック(実測308g)は、ラップトップPCが600g〜1000gのモノが登場してきている現在としては異常な重量だ。筆者的には自宅専用と言う感じだ。一方、メガネ型(実測74g)や折り畳みINOVA(実測132g)、100均のそり型(実測84g)はモバイルワークでスタンドを使いたい人向けだろう。
5つのラップトップスタンドをざっと見た限り、モバイルPCキーボードの設置角のゴールデンナンバーはどうも18度近辺だとわかる。異常なほど設置角度の種類が多く最大傾斜角54度という急勾配を提供しているLenovo 2-in-1は、目的がキーボード入力主体の文字入力やウェブビューではなくタッチディスプレーを活用した操作系やオンライン会議が主たる目的なのだろう。
ラップトップスタンドは、ラップトップ市場やタブレット市場の拡大と共に登場した興味深い周辺デバイスだ。昭和、平成、令和と時代と共に移り変わるワークスタイルの変遷や健康管理へのフォーカス、世代による好み、アプリの変遷でも大きく変化する興味深いデバイスだ。

今回の衝動買い
・アイテム:レノボ「Lenovo 2-in-1 ラップトップスタンド」
・購入:Lenovo Direct
・価格:3960円
・アイテム:アマゾン「Amazonベーシック ノートパソコン用スタンド アルミ製ポータブル折り畳み式(ブラック)」
・購入:Amazon.co.jp
・価格:1521円
T教授
日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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