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ロボット掃除機、究極の“全部入り”モデル「DreameBot X30 Ultra」上陸

2024年04月01日 07時00分更新

文● 盛田 諒(RyoMorita) 編集● ASCI

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 ロボット掃除機がたんに自動で動く掃除機だったのは昔の話。今や、邪魔なものを自動で避け、ごみを吸い、床にモップがけをしけた後、ごみを紙パックに移し、モップを洗い、充電台さえ自分できれいにするようになりました。いわば究極の“全部入り”です。

 中国発の家電ブランド「Dreame」が3月27日に発表したのは、吸引からモップの洗浄まで全自動の新型ロボット掃除機「DreameBot X30 Ultra」。想定実売価格は23万9800円。同製品は2024年6月中旬の発売を予定し、3月27日にクラウドファンディングサイト「Makuake」で先行予約の受付を開始しています。

DreameBot X30 Ultra(23万9800円)

 Dreameは2015年に清華大学の学内組織として始まり、2017年に中国・蘇州で設立した家電ベンチャー。ロボット掃除機、水ぶき掃除機、コードレス掃除機、ヘアドライヤーを展開しています。ダイソンのように自社開発技術を強みとしており、ロボット掃除機では業界水準を上回る毎分18万回転のデジタルモーターを採用しています。

Dreameは中国・蘇州の家電ベンチャー

毎分18万回転のデジタルモーターを自社生産している

 新興企業でありながら、ドイツ、イタリアでは2023年にロボット掃除機の市場シェア1位になるなど、世界的に売上を伸ばしています。

ドイツやイタリアではロボット掃除機のシェア1位を獲得

 新製品の「DreameBot X30 Ultra」は、吸引とモップ拭きができる1台2役タイプのロボット掃除機です。吸引力は最大8300Paと非常に強く、モップ拭きは60℃の温水洗浄が可能。センサーで間取りを把握したり、障害物を回避するスマート機能も搭載します。アプリからカメラセンサーごしの動画を見ながら遠隔操作したり、音声によるコントロールも可能です。

 最大の特徴は、業界初の「6wayオートベースステーション」を搭載していること。ベースステーションとは、清掃完了後にロボット掃除機が集めたごみを紙パックに収集し、モップを温水乾燥させる充電台。新たにベースステーション自体の自動洗浄機能が加わり、ユーザーによるメンテナンスが少なくなりました。

●6wayオートベースステーションの機能
1.自動ごみ収集
2.モップの温水洗浄
3.ベースステーション自動洗浄(新)
4.モップの熱風乾燥
5.吸引&水拭き
6.洗剤自動投入

ごみ収集もモップ洗浄も全自動の「6wayオートベースステーション」

モップ洗浄用のパーツも自動で洗浄するのでお手入れの手間がなくなった

清水と汚水がそれぞれのタンクに入っている

 また、ロボットとモップを連動して動かす「モップエクステンド」機能も搭載。モップを最大4cmスイングすることで、たとえば冷蔵庫の下などの隙間にモップを潜りこませて掃除できるようになりました。モップについては、アプリからカーペットの状況を設定しておき、モップを取り外したりリフトアップさせる機能も搭載します。

スイングさせて冷蔵庫の下なども掃除できるモップ

 さらに、オプションとして、髪やペットの毛などを95%以上カットしてローラーの詰まりを防ぐ「毛髪カットブラシ」を用意。毛髪カット機能はロボット掃除機としては業界初です。

髪やペットの毛などをカットできる毛髪カットブラシ

 発表会では、実際にモップをスイングさせるデモンストレーションを披露。部屋の隅に来るとモップをせり出させ、隅々まできれいに拭いていく様子が見られました。また、モップを自動的に温水洗浄してから清掃開始する様子も見られました。カーペット清掃時には“カーペットブースト”がかかって強運転になりますが、それでも運転音がとても静かなことも印象的でした。

部屋の隅に来るとモップがせりだしてきれいにする

カーペットブーストがかかるが運転音は静かだった

 ロボット掃除機は中国ブランドを中心に、群雄割拠の戦国時代。アイロボットやエコバックスといった老舗ブランドの座を、Roborock、Narwal、XRobotなど新興企業が脅かしています。そこに新たにあらわれたDreameは、最新機能を“全マシ”にして新しがりのハートを射抜いてきた格好です。多機能なだけに故障も怖いですが、最先端がお好きなら、Dreameは有力候補になりそうです。

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