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2027年までに15万口を設置! 小規模な駐車場でも低コストでEV充電器がで導入可能に

2024年03月23日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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Wecharge

小規模集合住宅向けEV充電スマートプラグモジュール「WeCharge Edge」

 電気自動車向け基礎充電サービス「WeCharge」を運営するユビ電は、オムロンと共創して小規模集合住宅向けのEV充電スマートプラグモジュール「WeCharge Edge」を開発。提供開始を発表した。

集合住宅の駐車場にEV充電器を設置
2027年までに15万口の拡大を狙う

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WeCharge概念図

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WeChargeの歩み

 WeChargeは、集合住宅の各駐車区画に専用コンセントを設置し、電力を従量課金で提供するサービス。新築のみならず既存の就業住宅にサービスを提供しており、2024年3月時点で4000口を超える充電コンセントを設置。2027年までに15万口までの拡大を目指している。

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WeChargeのシステム図

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WeChargeの充電コンセント

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WeCharge HUB(分電盤/スマートコントローラー)

 WeChargeのシステムは、専用の充電コンセントとWeCharge HUBと呼ぶ電力開閉器とSUMカードを内蔵したコントローラーを内包した分電盤で構成。充電する際、ユーザーは充電器に取り付けられているQRコードを専用アプリで読み込み、充電を開始するだけで利用可能だ。シェア型ではなく利用者が利用した分だけ個別に支払うため、集合住宅の駐車場などでは公平性が保たれるほか、限られた電力容量の中で多くの車両に充電ができるよう、輪番充電機能などを有しているのがポイント。

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WeCharge Edge

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充電コンセントとの比較

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WeCharge Edgeの裏側

 今回登場したWeCharge Edgeは、WeCharge HUBの小型版といえるもの。充電コンセントごとに設置することができるため、小規模集合住宅の駐車場など、WeCharge HUBの設置が難しい場所でも利用できる。

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 大きさは幅63×高さ153×奥行き43mmのコンパクトなボディーに、3.2kWh(200V/16A)の電力開閉器、電力計量器、LTE-Mの通信機能を内包。AC200V電源と接続すれば、すぐにサービスが開始できる。

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ユビ電の白石辰郎COO

 WeChargeの白石辰郎COOによると「充電コンセントの設置には、部品や配線工事などを含めて駐車場枠1つあたり45~60万円の費用がかかる」としたうえで、「現在、経産省の充電インフラなど補助金が、コンセント1口あたり45万円くらい出ているので、45万円以下なら負担ゼロで充電コンセントが設置できるが、それ以上の金額の場合は利用者負担が発生する」と説明。

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 その上で「コスト面から約10台までの駐車枠ならWeCharge Edge、それ以上ならWeCharge HUBという使い分けをしている」とし、小規模な駐車場ほど1口あたりの設置費用が高額だったところ、WeCharge Edgeによって利用者負担の軽減が図られるようになったとアピールした。

WeChargeの料金プラン

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 3kWhまでという電力制限が気になるものの、BEV用充電コンセントの導入コストや設置場所を選ばないメリットは大きく、注目のシステムといえそうだ。

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