国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)は、若手研究人材育成事業「覚醒プロジェクト」2024年度の応募受付を開始した。2023年度に始まったプロジェクトで、2024年度は2期目となる。⾓川アスキー総合研究所は産総研から事務局運営を受託し、本事業を推進する。
産総研は、ディープテック(社会的インパクトの大きい科学的発見や革新的技術開発)分野の研究開発を積極的に推進し、社会課題の解決を目指している。そこで、若手人材の持つディープテック分野の独創的な発想や優れた技術シーズを掘り起こし、具現化するための研究開発支援として、「覚醒プロジェクト」を2023年度から開始した。
「覚醒」は、若⼿⼈材が産業技術総合研究所の保有する最先端研究設備などを活⽤することにより、ディープテック分野の独創的かつ斬新な研究開発を推進し、社会課題解決にチャレンジするプロジェクト。2024年度は対象となる研究領域を拡大し、4つの研究領域(AI、生命工学、材料・化学、量子)における研究開発テーマを募集。採択されたテーマの研究開発を支援する。主な支援内容は次のとおり。
- 1研究テーマあたり300万円の事業費(給与+研究費)を支援
- AI橋渡しクラウド(AI Bridging Cloud Infrastructure:ABCI)やマテリアル・プロセスイノベーション プラットフォーム(Materials Process Innovation:MPIプラットフォーム)などの産総研保有の最先端研究施設の無償利用
- トップレベルの研究者であるプロジェクトマネージャー(PM)による指導・助言
- 事業終了後もPMや参加者による情報交換の場(アラムナイネットワーク)への参加
応募対象となる研究者は、大学院生、社会人(大学や研究機関、企業等に所属していること)。ただし、2024年4月1日時点で、学士取得後15年以内が条件となる。
応募は公式サイトから。5月7日12時まで受け付ける。
なお、本事業の応募希望者に向けたオンライン説明会を3月29日、4月5日、4月12日に開催する。時間はいずれも18時から。参加方法などの詳細は公式サイトを参照のこと。
■覚醒プロジェクト 公式Webサイト