このページの本文へ

車両メンテナンスを省力化、富士通がシステム開発・導入、JR貨物が運用定着化を担う

富士通とJR貨物、全国の鉄道事業者に向け「車両管理システム」を共同展開

2024年03月11日 17時15分更新

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 富士通と日本貨物鉄道(JR貨物)は、2024年3月11日、サステナブルな鉄道交通社会の実現を目指して協業したことを発表した。同協業により、鉄道車両のメンテナンス業務を支える「車両管理システム」を全国の鉄道事業者に向け展開する。

 車両管理システムは、JR貨物の鉄道車両メンテナンスにおけるノウハウを基に、富士通が開発したもので、メンテナンス業務の省力化と作業品質の平準化を実現するという。富士通は鉄道会社に対してシステムを導入し、JR貨物は自社の稼働実績をベースに運用定着化を支援する。

車両管理システムの共同展開のイメージ図

 車両管理システムは、鉄道車両や部品の状態、メンテナンス計画から状態確認、処置対応の記録などの情報を一元管理し、現場の検査内容の記録業務をタブレットなどを通して電子化する。これにより、鉄道車両のメンテナンス業務の省力化、検査データに基づく検査周期の最適化を推進する。

 また、検査記録表の基本様式作成機能では、検査種別の新規追加や検査項目の変更が柔軟かつ容易にでき、新しい法令や新型車両に対する追加対応などを迅速化する。また、次回検査期限の自動計算機能やアラート機能などを通して、作業品質の精度を向上させる。

 両社は、車両管理システムを共同展開することで、多くの人的リソースを必要とする鉄道車両のメンテナンス業務を省力化し、鉄道業界における労働力不足などの課題解決に貢献していくとする。

カテゴリートップへ

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ