佐賀をめいっぱい楽しむ！「佐賀LOVE Walker2024」湯めぐり＆麺グルメを徹底紹介！

2024年03月11日 15時00分更新

文●九州LOVEWalker

提供: （一社）佐賀県観光連盟

　佐賀県観光連盟が発行した、観光ガイドBook「佐賀LOVEWalker2024」では、「訪れたい」、「体験したい」、「味わいたい」、佐賀の魅力がギュッと詰まった、最新情報を紹介している。

　佐賀県の2大温泉地といえば、やっぱり“美肌の湯”として知られる嬉野温泉と武雄温泉は外せない。歴史ある２つの温泉地を存分に満喫できる立ち寄り湯とともに、味も歴史も深イイ！！佐賀県のおいしい麺グルメもピックアップ。

　このほか、国内で数ある銘柄牛の中で、トップクラスの高品質として知られている「佐賀牛」を気軽に楽しめる「佐賀牛クーポン」もご紹介。各店イチオシの佐賀牛グルメを堪能しよう。

■■■歴史ある2大温泉地！嬉野＆武雄湯めぐり MAP■■■

　美肌の湯として知られる嬉野（うれしの）温泉と武雄（たけお）温泉。約1300年前の文献にも登場する両温泉地の歴史ある旅館や施設をご案内！

【HISTORY of 嬉野温泉】

　神功皇后が戦の帰途に立ち寄り、温泉に浸った兵士の傷が癒えるのを見て「あな、うれしの」と発言したことが地名の由来とする伝説が残る。「肥前国風土記」にも「東の辺に湯の泉ありて、能く人の病を癒す」と記されており、かつては美肌湯ではなく湯治場として知られていた。江戸時代には長崎街道の宿場町・嬉野宿として栄えており、紀行文や旅日記にも登場する。

A　うれしの源泉百年の湯　（佐賀県・嬉野市嬉野町下宿）

100年続く自家源泉が自慢。写真は大浴場

昔から親しまれる良質な湯を堪能

　1915年に創業した大衆浴場「元湯温泉」が15年にリブランド。自家源泉から引くとろみのある湯は評判が高く、4代にわたって通う地元住民がいるほど。併設する食堂では嬉野の名物グルメ・湯豆腐（定食/1,200円)が食べられることもあり、週末には観光客も多く訪れる。

百年の湯の泉質を再現する入浴剤「百年の湯温泉の素」(1回分/176円、10回分/935円)など、オリジナル商品も販売中

石造りの浴槽の家族湯「琥珀の湯」

半露天になった家族湯「露天の湯」

住所：佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙2202-8
電話：0954-20-2525
営業時間：9時～22時（最終受付21時30分、家族湯は21時）
定休日：第4水曜
料金：入浴料中学生以上640円、3歳以上300円、（土曜・日曜・祝日）中学生以上740円、3歳以上350円、家族湯1室50分1,800円～+人数分の入浴料
駐車場：20台（無料）
URL：http://www.100nen-spa.co.jp/

B　和多屋別荘（わたやべっそう）　（佐賀県・嬉野市嬉野町下宿）

すぐそばに流れる嬉野川のせせらぎを聞きながら入浴できる、露天「浮世風呂」

洗練された空間で充実の時間を過ごす

　嬉野川沿いに2万坪の敷地を構える、1950年創業の温泉旅館。御影石を用いた大浴場と、庭園風の露天風呂は日帰り利用OK。館内にはアフタヌーンティー（要予約）がイチオシのカフェ「Made in ピエール・エルメ和多屋別荘」、ブックカフェ「BOOKS&TEA三服」など、温泉以外の施設も充実。

気兼ねなく楽しめる貸切り風呂。畳敷きの控え室付き

創香体験（要予約）ができる「Yohaku Lab創香室」

湯上がり後は嬉野川を眺めながらのんびり

住所：佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙738
電話：0954-42-0210
営業時間：日帰り入浴＆貸切り風呂 12時～21時（最終受付20時）
定休日：なし
料金：日帰り入浴中学生以上1,100円、小学生550円、貸切り風呂60分中学生以上2,000円、小学生1,000円　※貸切り風呂は大人2人～
駐車場：100台（最初の30分無料、以降3時間300円、5時間500円、終日1,000円）
URL：https://wataya.co.jp/

C　旅館大村屋（おおむらや）　（佐賀県・嬉野市嬉野町下宿）

広々とした大浴場。バスタオルの貸出しは220円、フェイスタオルは貸出し無料

「温泉×音楽×本」　嬉野の老舗旅館

　1830年創業。嬉野で最も歴史のある温泉宿で、コンセプトは「湯上がりを音楽と本で楽しむ宿」。大浴場は男女共に大きな窓が配され、明るく開放的な雰囲気。貸切り風呂は石造りとヒノキ造りの2種計4室がある。入浴後は、音楽や酒、地域住民が選んだ本と共に過ごしたい。

レコードが並ぶ1Fラウンジにはバーを併設

こだわりのアンプとヘッドホンで音楽を楽しめる「音の小部屋」。音楽好きな15代目代表・北川健太さんが発案

貸切り風呂「新生の湯」。ヒノキ造りの浴槽で、源泉かけ流しの湯を楽しめる

住所：佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙848
電話：0954-43-1234
営業時間：日帰り入浴 15時～22時、貸切り風呂 13時～23時（要予約）
定休日：不定
料金：日帰り入浴中学生以上1,100円、3歳以上550円、貸切り風呂50分中学生以上1,650円、3歳以上550円（1人で利用時は3,300円）
駐車場：40台（無料）
URL：https://www.oomuraya.co.jp

【HISTORY of 武雄温泉】

　730年ごろに編纂された「肥前国風土記」にも登場する温泉地。豊臣秀吉の朝鮮出兵時には、肥前名護屋に集められた武将たちも入浴。その際、地元の人に迷惑をかけないようにと武士たちに向けて1592年に「秀吉公温泉掟書」（温泉利用時の心得）が出されており、その内容は武雄温泉新館で確認できる。その後も宮本武蔵、吉田松陰、シーボルトなど歴史上の偉人たちも来訪。

A　武雄温泉鷺乃湯（さぎのゆ）　（佐賀県・武雄市武雄町武雄）

すだれがかかり風情のある露天風呂。女湯の露天風呂には大きな岩が用いられており、庭園風の造りになっている

露天とサウナで心身をデトックス

　ケガをした白鷺が傷を癒やしていたところに温泉が湧き出た、という武雄温泉の伝説が名前の由来。武雄温泉の3つの大衆浴場で唯一露天風呂とサウナがあり、1階が女湯、2階が男湯と階で分かれているのが特徴。サウナは遠赤外線ストーブを使用し、室温は90℃前後を保つ。

男湯の露天風呂では、武雄の山を望みながら入浴できる

住所：佐賀県武雄市武雄町武雄7425
電話：0954-23-2001
営業時間：6時30分～24時（最終受付23時）
定休日：なし
料金：中学生以上740円、3歳以上370円
駐車場：100台（無料・共用）
URL：http://www.takeo-kk.net/spa/001333.php

B　武雄温泉殿様湯（とのさまゆ）　（佐賀県・武雄市武雄町武雄）

「鷺乃湯」「元湯」と違い、こちらは源泉かけ流し。総大理石の浴槽と洗い場には白黒の市松模様があしらわれており、上品かつレトロな佇まい

殿様だけが入浴できた豪華な貸切り風呂

　江戸時代中期に武雄の領主だった鍋島氏のために作られ、オランダ館医・シーボルトが入浴した記録も残る由緒ある貸切り風呂。歴史を感じる木造部分と大理石にあしらわれた市松模様が映えるプライベート空間で、良質な温泉を堪能しよう。4畳半と3畳の控え室付き。

脱衣所は浴場と扉で隔てずに設けられている

縁側が付いた畳敷きの控え室。お茶やポット、鏡やドライヤーなども用意されている

住所：佐賀県武雄市武雄町武雄7425
電話：0954-23-2001
営業時間：10時～23時（最終受付22時）
定休日：なし
料金：1室60分4,300円、月曜～金曜（祝日を除く）3,800円（定員5人）
駐車場：100台（無料・共用）
URL：http://www.takeo-kk.net/spa/001344.php

C　武雄温泉元湯（もとゆ）　（佐賀県・武雄市武雄町武雄）

歴史ある木造建築ならではの味のある雰囲気が漂う

石造りの浴槽は広々！味わいのある大衆浴場

　地元客を中心ににぎわう大衆浴場。1876（明治9)年築の建物は、現存する木造の温泉施設としては日本最古のものだといわれている。石造りの浴槽は44～45.5℃と源泉に近い温度の「あつ湯」、42～43℃の「ぬる湯」の2つ。天井が高いため、内湯ながら開放感があるのも魅力だ。

元湯と蓬莱湯に入る時は、入口横の入泉券券売機で券を購入しよう。それぞれのお湯の温度もここで確認できる

住所：佐賀県武雄市武雄町武雄7425
電話：0954-23-2001
営業時間：6時30分～24時（最終受付23時）
定休日：なし
料金：中学生以上500円、3歳以上250円
駐車場：100台（無料・共用）
URL：http://www.takeo-kk.net/spa/001331.php

■■■味も歴史も深イイ！めちゃウマ麺■■■

実は、佐賀にはおいしい麺グルメがたくさん。地元で愛され続けてきた理由と歴史があります。個性あふれるご当地ならではの逸品を味わってみて。

【たろめん】福母（ふくも）食堂（佐賀県・大町町）

大町たろめん　750円

　豚の頭骨、エビ、キャベツ、タマネギ、ニンジン、キクラゲと具だくさん。程よい塩気でとろみのあるスープに、ツルツルとした神埼産のうどん乾麺がよく絡む。

炭鉱の町を支えてきたソウルフード！

　かつて炭鉱町だった大町町のご当地麺「たろめん」は、細めのうどん麺にすり下ろし生姜が効いた牛骨スープが絡む力強い一杯。当時のレシピを忠実に再現し、やや濃く味付けして野菜もたっぷり入る。体力勝負の炭鉱マンたちに好まれたというのも納得できる。

＜About たろめん＞
戦後の高度経済成長期、炭鉱の町として栄えた大町町で親しまれた麺料理。そのルーツを継承するたろめん食堂が閉店すると「たろめん」も町から消えた。しかし、復活を望む声が高まり、たろめん食堂の店主の協力のもと、町の有志によって2010年に復活。現在は町内3店舗で食べることができる。

アンテナショップ「大町ふるさと館」内にある食堂

2023年2月にリニューアル。小上がりの座敷など増築した

住所：佐賀県杵島郡大町町福母297-4 大町ふるさと館内
電話：090-9598-8845
営業時間：11時～14時（LO）
定休日：日曜、月曜
席数：30席
駐車場：21台（無料・共用）
アクセス：車＝長崎自動車道武雄北方ICより約10分

【ラーメン】佐賀ラーメンいちげん。（佐賀県・佐賀市川副町）

いちげん。ラーメン　1,350円

　豚の大腿骨だけで炊き上げたスープを、薄口醤油と塩のタレで仕上げたピュアな一杯。多めの国産豚モモ肉チャーシュー、まろやかな卵黄、芳醇な風味をもたらす最高級佐賀海苔を楽しめる。

王道の佐賀ラーメンを高級海苔と一緒に

　店主は佐賀ラーメンにゆかりの深い「ら一めんもとむら」で修業。混雑状況に合わせて日々継ぎ足す呼び戻しスープは、濃厚ながらも飲み口はライト。自慢の佐賀海苔をスープに浸して食べるのがいちげん流だ。伝統の技法を継承しつつ、懐かしくも新しい味わい。

＜About 佐賀ラーメン＞
豚骨ラーメンの元祖・久留米ラーメンから派生して生まれた佐賀ラーメン。コクはあるが脂を抑えた豚骨スープ、中太のやわ麺、生卵のトッピングといった特徴がある。その昔、定番ではなかった生卵・海苔を加えたスタイルは、「いちげん。」の店主がイベントで振る舞ったことから広まった。

多い時は250～300人が訪れる繁盛店。14時以降が狙い目

カウンター席は目の前で調理されるので臨場感がある

住所：佐賀県佐賀市川副町西古賀925-1
電話：0952-45-7865
営業時間：11時～14時45分（LO）、土曜・日曜・祝日11時～14時45分（LO）、17時30分～20時15分（LO）
定休日：火曜、水曜
席数：23席
駐車場：20台（無料）
アクセス：車＝長崎自動車道佐賀大和ICより約40分
URL：https://sagaichigen.com/

【うどん】中央軒鳥栖駅店（佐賀県・鳥栖市）

かしわうどん　420円

　煮干し、昆布、カツオを使った醤油ベースの優しいダシに、九州らしい柔らかい麺がよく合う。甘辛く炊いた鶏肉がダシに染み渡り、味の奥行きが増す。

鳥栖駅で愛される絶品かしわうどん

　1956（昭和31)年、JR鳥栖駅構内に開業した九州初の立ち食いうどん店。麺、ダシ、具材のかしわ肉（鶏肉）などは駅前の自社工場で製造したもの。全店で材料・作り方は同じはずだが、「５・６番乗り場が特においしい」という噂も。ぜひ食べ比べてみて！

＜About かしわうどん＞
鳥栖では、昔からお祝い事や来客時に鶏料理でもてなす習慣があった。この郷士料理の「かしわめし」を、1913（大正2)年に中央軒が駅弁として日本で初めて販売。のちに、かしわめしをうどんでアレンジしたのが「かしわうどん」だ。かしわうどんには弁当と同じ甘辛く煮た鶏肉がのる。

改札口横の店舗なら入場券を買わずとも気軽に食べられる

4店舗で唯一、座席が備わっている

住所：佐賀県鳥栖市京町709
電話：0942-82-3166
営業時間：7時～21時（改札口横、5･6番のりば）、土曜・日曜・祝日11時～15時（1･2番のりば、3･4番のりば）
定休日：なし
席数：7席（改札口横）
アクセス：JR鳥栖駅構内
URL：https://chuohken.com/udon/

【そば】風羅坊（ふうらぼう）（佐賀県・佐賀市富士町）

海老天せいろ　2,900円

　十割盛りそば150g、天ぷら5、6種盛りと満足度が高い。天ぷらは天ツユではなく梅塩と抹茶塩で。先付けのもろきゅうや、もっちりとした食感の自家製豆腐も美味。

三瀬（みつせ）の名水で仕込んだ風味よい十割そば

　挽きたて、打ちたて、茄でたての三たてが信条の人気店。三瀬のまろやかな地下水が生み出す、ツルリとコシがある手打ち十割そばと辛口でキレのあるツユが自慢。サクッと揚げたての天ぷらもおいしいと評判だ。

＜About そば＞
脊振山系の良質な水に恵まれた三瀬村では、そばの食文化が古くから伝わっていた。三瀬村初となるそば専門店が誕生したのは1990（平成2)年のこと。以降、国道263号を中心に店が増えていき、周辺は「三瀬のそば街道」と呼ばれるように。個性豊かな手打ちそばが味わえる。

すぐそばを小川が流れ、四季折々の草木に囲まれた古民家風家屋

店内は吹き抜けと梁天井が印象的な和の空間。掘りごたつの半個室もある

住所：佐賀県佐賀市富士町下合瀬1051-1
電話：0952-57-2841
営業時間：10時30分～14時30分（LO）、土曜・日曜・祝日～15時30分（LO）※材料がなくなり次第終了
定休日：不定
席数：25席
駐車場：20台（無料）
アクセス：車＝長崎自動車道佐賀大和ICより約30分
URL：https://www.instagram.com/furabou_mitsuse/

【ちゃんぽん】井手ちゃんぽん本店（佐賀県・武雄市北方町）

ちゃんぽん　870円

　豚骨スープは野菜の旨味が凝縮してまろやか。豚肉、キャベツ、タマネギ、青ネギ、カマボコ、ちくわ、モヤシとボリューミーだが、女性もペロリと平らげられる。

創業から変わらないデカ盛りちゃんぽん

　九州を中心に展開している言わずと知れた有名店。看板メニューのちゃんぽんは、そびえ立つ山盛り野菜が迫力満点だ。全店で使われているスープと麺は、本店で毎日仕込んだもの。もう一つの名物カツ丼(930円)は創業当時から引き継がれてきた秘伝のダシが味の決め手だ。

＜About ちゃんぽん＞
1949（昭和24)年、炭鉱産業でにぎわっていた武雄市北方地区に、井手ちゃんぽんの前身となる食堂が創業。炭鉱夫たちに気に入られ、店が立つ国道34号沿いにちゃんぼんを出す店が増加。周辺は「武雄・北方ちゃんぼん街道」として名を馳せる。いずれも魚介の代わりに野菜や練り物が多く使われる。

昼時は平日でも行列覚悟の人気店

大きなカウンター席を中心にテーブル席や座敷もある

住所：佐賀県武雄市北方町志久高野1928
電話：0954-36-2047
営業時間：11時～20時30分（LO）、火曜～15時（LO）
定休日：水曜
席数：80席
駐車場：52台（無料）
アクセス：車＝長崎自動車道武雄北方ICより約10分
URL：https://ide-chanpon.co.jp/