大阪じゃないと見られない!?
関西パワーを感じるクルマたち
逆に、東京オートサロンであまり見かけないのが、20年くらい前の車たち。シビックのEG6やEK9、EP3といったB16A型VTECエンジンを搭載したクルマは、東京オートサロンではほぼ見かけません。シビックといえば、走り屋御用達と言われたクルマ。今も現役オーラを漂わせるこれらのクルマたちは、見ているだけで熱いものがこみ上げてきます。
湾岸ミッドナイトファンなら、大阪環状といったらランエボでしょう。ありましたよ、青のランエボが! これはインドネシアの自動車カスタム&アフターマーケットパーツ関連企業団体である「NMAA」が出展するエボIX。インドネシアのカスタムシーンは急成長しているそうで、写真のモデルは2022年のインドネシアのイベントで1位になったとか。確かにカッコよすぎます!
東京オートサロンよりもシルビア、180SXといった懐かしのクルマにも出会えたりして、ちょっぴりうれしい気持ちになったり。いつまでも元気に走ってもらいたものです。
さて、大阪のトレンドはというと、東京ではあまり見かけないVIP系の国産セダンが、一大勢力を構築。その数は本当に多く、ただただ圧倒。センチュリー、プリウス、クラウン、みんなVIP仕様です。
なんと宮型霊柩車にタケヤリマフラー、さらに電飾化というとんでもないクルマを発見。しかもナンバーが893って……。このクルマに限らず、ナンバーを隠さないクルマが多いのも関西圏の特徴のような気がしました。
すごいという点では、軽トラックをガッツリとデコレーションしたクルマを発見。これもオートサロンでは見かけないタイプのクルマです。関西のコテコテパワーにめまいがしてきたので、いったん外に出ることにしました。
関西圏ではカーオーディオの文化が残る
昨今、車載ナビは車両コントールと深く密接しているため、純正ナビが主流。またはApple CarPlayやAndroid AUTOなど、スマホと接続して画面表示させるディスプレイオーディオ機器が多く、サードパーティー製ナビを搭載するのは、相当コダワリのある人だけになりました。それゆえか、東京オートサロンでカーオーディオに関する出展は本当に少なかったように思います。
さらに驚くのは、カーオーディオの輸入商社が連携して出展されていたこと。車両も高級輸入車ばかりで、希望者は運転席に座っての試聴が可能。写真のBMW M8には、車載ユニットはそのままに、Aピラーやトランクに仏「BLAM」のユニットを搭載。AudisonのDSP内蔵パワーアンプでドライブされていました。
レクサスも、モレルのユニットに換装。ピラー部分に中域、高域のドライバーを、トランクルームにサブウーファーを搭載。ARC AUDIOのパワーアンプでドライブしていました。綺麗にインストールされているところに美しい音と同様の美学を感じます。
以上、東京オートサロンと大阪オートメッセの違いをレポートしました。どちらも個性が違うクルマが展示されているので、クルマ好きなら両方行くことをオススメします。あとは名古屋とか福岡とかでも同様のイベントあるので、機会があればいずれ……。