富士フイルムは2月20日、高級コンパクトデジカメ「FUJIFILM X100VI」を発表した。3月下旬に発売する。
「X100シリーズ」の最新モデルにあたり、シリーズ初のボディー内手振れ補正機能も搭載したほか、さらなる高画質・高性能を追求を図ったモデル。裏面照射型およそ4020万画素「X-Trans CMOS 5 HR」センサーと、高速画像処理エンジン「X-Processor 5」を採用。さらに、新開発の最大6.0段相当の補正が可能なボディー内手ブレ補正機能を搭載。
多彩な色調を可能とする「フィルムシミュレーション」に、忠実な色再現性とメリハリのある階調表現を併せ持つ「REALA ACE」をXシリーズとして初搭載し、写真フィルムを選ぶ感覚で被写体やシーンにあわせて全20種類のモードを切り替えることが可能。また、ディープラーニング技術を用いて開発したAIによる被写体検出AFも初搭載しており、動物・鳥・車・バイク・自転車・飛行機・電車・昆虫・ドローンをAIで検出。AF予測アルゴリズムも従来機より進化させ、高速で動く車や動物など、幅広い被写体の撮影が可能。
光学ファインダー(OVF)と電子ビューファインダー(EVF)を自由に切り替えられる「アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー」を搭載しているほか、OVF上に小型EVFを同時表示できる「エレクトロニックレンジファインダー」機能を搭載。OVFで被写体をとらえながら小型EVFで合焦部を拡大表示できる。
このほか、動画撮影では初めて6.2K/30Pに対応したほか、動画撮影中のトラッキングAF機能も搭載。クラウドサービスFrame.io Camera to Cloudに対応して動画・静止画ファイルを直接アップロード。グリップ部の形状を微調整してグリップ感を改善したほか、背面のボタンも、右手で操作しやすい位置に移動させることで快適な撮影を可能にしている。
シルバー/ブラックの2カラーが用意され、価格はいずれもオープンプライス。
また、富士フイルムグループが1月20日に創立90周年を迎えたことを記念し、通常モデルに加えて「X100VI」の90周年限定モデル“Limited Edition”を全世界1934台限定で発売する。限定モデルは、カメラ本体に1934年創業当時のコーポレートブランドロゴと限定モデルの証であるユニークなシリアルナンバーの刻印が施され、限定ストラップ・ソフトレリーズボタンなどが同梱された特別パッケージとなる。