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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第249回

平日昼休みの通信品質5倍改善は実際どう? 20GBが最大6ヵ月、月990円も魅力のmineoを試す

2024年02月18日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII

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実測するとなぜかmineoの数字が伸びなかった

 実際に加入した筆者の回線を使っての速度計測だが、最初に言っておくとmineoではいつものSpeedtest.netのアプリではエラーになるため、今回はドコモスピードテストで計測した。筆者だけでなく、ネットを検索すると同様にSpeedtest.netでエラーになっている人がいるようだ。

mineoを試す

今回テストに用いたOPPO Reno9 AとRedmi 12 5G

 今回は、平日朝の通勤時間帯、平日午前、昼の12時台、平日夕方の帰宅時間帯と4つに分けて計測している。平日午前だけ都心部に出向き、あとは郊外の住宅地で計測した。比較としてIIJmio、UQ mobile、Y!mobileを使った。IIJmio、mineoともにドコモネットワークの契約となる。

 まず、朝8時30分の数字を見ると、mineo以外が下りで100Mbpsクラスの数字が出ているが、mineoだけは10Mbps前後。反対に上りはmineoが最も速い26.25Mbpsとなっている。

8時30分頃(Mbps) 下り 上り
mineo(ドコモ) 9.85 26.25
IIJmio(ドコモ) 151.50 8.90
UQ mobile 119.80 11.90
Y!mobile 88.30 11.30

 次に平日の午前11時。ビジネスタイムではあるが、実際の計測では最高速を記録しやすい時間帯だ。今回、この時刻だけ秋葉原の中央通り沿いという比較的人が多い場所でテストしたが、mineo以外はかなり高速という結果になった。ドコモネットワークでも良好なのは、この場所は通信品質が改善されたためだろうか。ただし、mineoはやはり10Mbps未満。

11時頃(Mbps) 下り 上り
mineo(ドコモ) 6.60 8.20
IIJmio(ドコモ) 195.60 91.50
UQ mobile 159.70 104.10
Y!mobile 308.60 43.70

 昼食時間帯は1日で最も大きく落ち込む時間帯で、IIJmioも一桁まで落ちている。今回の計測ではmineoもかなり遅いが、実際にmineoで動画配信サイトで動画を視聴すると、この数値とは違う感覚があり、TVerでは途切れなくテレビ番組の視聴が続けられた。そして、注目はmineoとIIJmioはこの時間帯でも上りが速いところで、アップロード用途の人には便利なのではないだろうか。

12時30分頃(Mbps) 下り 上り
mineo(ドコモ) 2.10 44.40
IIJmio(ドコモ) 5.90 37.40
UQ mobile 33.10 9.40
Y!mobile 113.90 10.10

 さらに、平日の夕方で帰宅時間帯ともなる18時30分ごろ。こちらも各社速く、動画視聴などをしてもまったく問題ない。mineoは相変わらず10Mbps前後だが、特段問題を感じず安定してデータが流れてくる。

18時30分頃(Mbps) 下り 上り
mineo(ドコモ) 9.70 15.80
IIJmio(ドコモ) 141.10 12.40
UQ mobile 115.40 11.80
Y!mobile 96.60 13.30

 今回の計測ではmineoの下りは10Mbpsより超えることがなく、何か調整されているような印象だ。絶対に10Mbpsを超えないかといえばそうでもなく、比較計測外ではときおり数十Mbpsの高速な数値を記録する。速度計測サイト以外に動画配信サイトのダウンロード視聴で転送時間を測ってみても、計算すれば10~15Mbps程度でデータが流れてきていることになっているため、速度測定サイトだけ速度を絞っているわけでもなさそうだ。

 ただし、誤解してほしくないのは、場所によって、ドコモのデータがとまる「パケ詰まり」以外に実用上は問題ないということ。決して高速な数字ではないが、安定して10Mbpsでデータが流れてくることがmineoの言う「通信品質を約5倍改善」というのなのかもしれず、ある意味安心して利用できる回線とも言えるからだ。

数字ではハッキリ優れた数値にならなかったが、
実用性は十分で、契約から6ヵ月間、月990円も魅力

 今回のテストでは、mineoだけが悪い数字となったが、使っていても不満は特に感じない。問題があるとすれば、場所や時間帯によって、ドコモのパケ詰まりの現象が何度か発生したこと。世間で言われるほどには筆者の行動範囲では発生しないので、致命的な問題にはなっていないものの、mineoを選ぶ際は、au/ソフトバンクのネットワークを選択することで、もっと良好になる可能性はあるだろう。

 とはいえ、ドコモ回線の問題も収束に向かっていると期待しているし、筆者の場合はドコモネットワークのままでも十分実用的。最大半年とはいえ月990円で20GB使えるのは魅力で、しかも、余ったデータ容量を翌月だけでなくずっと貯められるパスケットも最大6ヵ月無料なので、しばらくはガッツリ活用させてもらおうと思っている。

 そして、マイネ王やフリータンクの魅力にハマり、しかも貯めたデータ量を逃したくないとなったら、いつまでもmineoを契約し続けてしまうかもしれない。もう一度言うが、mineoはなかなかの策士である。

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