Kasperskyは、2024年1月15日(現地時間)、無償提供するランサムウェアのファイル復号ツールが、累計36万ダウンロードを超えたことを発表した。
同復号ツールは、官民連携のランサムウェア対抗プロジェクト「No More Ransom(ノーモアランサム)」および同社の専用ポータルサイト「No Ransom(ノーランサム)」からダウンロードできる。
2016年に立ち上がったNo More Ransomプロジェクトは、オランダ国家ハイテク犯罪ユニット(NHTCU)や欧州刑事警察機構(ユーロポール)、Kaspersky、McAfeeなどが主導し、ランサムウェアの被害者が不当な支払いをすることなく、暗号化されたデータを取り戻せるよう支援している。Kasperskyの復号ツールは、39種類のランサムウェアファミリーに対応し、これまで約200万件の暗号化されたファイルを復号することに寄与しているという。
Kasperskyは、2023年10月だけでも4000件ものランサムウェアファイルを新たに確認しており、強固なランサムウェア対策が引き続き重要であるとしている。