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アイチップス・テクノロジー、フレームメモリ内蔵、多画面 4K入出力オーバーレイIP変換/解像度変換 LSI IP00C335を開発

IMAGICA GROUP
2024年02月05日

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IMAGICA GROUP
高度、フレキシブルな4K画像処理を1チップ、且つフレームメモリレスで実現

映像の企画から制作、映像編集、配信・流通向けサービスに至るまでを、グローバルにワンストップでお届けする株式会社 IMAGICA GROUP(本社:東京都港区、代表取締役社長:布施 信夫)のグループ会社で、映像・画像処理(解像度変換・メモリーコントローラ・画像圧縮伸張等)を中心とした汎用LSIの開発・設計・製造・販売を手掛ける、アイチップス・テクノロジー株式会社(本社:兵庫県尼崎市、代表取締役社長:柳井 明弘、以下「アイチップス・テクノロジー」)は、『フレームメモリ内蔵、多画面4K入出力オーバーレイIP変換/解像度変換LSI』を開発、2月よりサンプル出荷を開始いたします。



アイチップス・テクノロジー初、フレームメモリ内蔵4K対応画像処理LSI
●4Kに必要な高い画像処理能力を1チップに集積
●4k60Hz入力画像で自由な4画面オーバーレイ表示が可能
●独立した拡大/縮小回路を8系統、IP変換回路を4系統搭載
●高速シリアルバスインターフェース(V-by-One(R) HS)を入出力に採用

従来4K画像、特に60Hz(60fps)や、複数の4K画像を扱う製品においては、複数のLSIや大規模なFPGAが必要とされています。そのためシステムは複雑化し、基板実装面積も増大、小型で低価格な製品の開発が難しくなっています。

今回開発した『IP00C335』では、画像拡大/縮小回路8系統、IP変換回路4系統を搭載、画像入出力バスにはV-by-One(R) HSインターフェースを採用、且つ画像処理用のフレームメモリを内蔵する事で集積度を高め、高性能/高機能化を図ると同時に製品の小型化も図りました。
その結果、最大で4K60Hzの4画像の信号処理を同時に行う事が可能となり、極めて自由度の高い4画面オーバーレイ(PiP※1/PoP※2 等)機能を1チップで実現しました。

また、“HDR”規格として、業界二大標準方式の1.PQ※3 方式(PQ HDR10方式)と2.HLG※4 方式の両規格に準拠しています。カラーマネージメントは、3DLUT※5 機能も有しております。その他1080p240Hzや4K120Hzなどのハイフレームレートの入出力画像にも対応可能で、さらに『IP00C335』を複数個使用することにより、8K画像のPiPにも対応可能です。

応用製品は、放送や医療向けモニターから、複数入出力が特長のプロセッサーBOX、ビデオウォールやプロジェクター、液晶やOLED等のディスプレイと、プロ/業務用途の最先端技術を使った高品位な製品に幅広くご使用頂けます。

参考価格:USD90.00-(1K 個受注時の単価)

【お問い合わせ先】
アイチップス・テクノロジー株式会社 マーケティング部
〒661-0976 兵庫県尼崎市潮江1丁目2-6 JRE尼崎フロントビル6F
TEL:06-6492-7277
メール:info@i-chips.co.jp
URL: https://www.i-chips.co.jp


主要設計例


IP00C335 4K60Hz Quad Input System



IP00C335の特長


□画像入力(4K60Hz 4系統)
・RGB 30bit/YUV4:4:4 30bit/YUV4:2:0 30bit/
 YUV4:2:2 20bit
・@V-by-One(R)HS 4Gbps, 8-lane 4系統
・4K60Hz入力を最大4系統接続可能
・4K120Hz入力対応、8K60Hz入力対応

□画像出力(4K60Hz 2系統)
・RGB 30bit/YUV4:4:4 30bit/YUV4:2:0 30bit/
 YUV4:2:2 20bit
・@V-by-One(R)HS 4Gbps, 8-lane 2系統
・4K60Hzを常時2系統(完全独立機能)出力可能
・4K120Hz出力対応、8K60Hz出力(YUV420)対応

□外付け画像メモリ
・不要(LPDDR3 PC-1600 2Gbit内蔵)

□入出力同期/非同期動作
・フレームレート変換/追い越し制御可能
・外部強制同期可能、Genlock

□IP変換
・動き適応IP変換
・高性能動き検出フィルタ搭載(YUV対応)
・YUV4:2:2対応
・マルチケーデンス対応
・2:3/2:2プルダウン
・4系統、低遅延処理

□解像度変換(Scaler)
・拡大/縮小 6シンボル補間フィルタ搭載(10bit/pixel)
・係数ROM内蔵(64set)
・333Mpix/sec 8-ch, 4K60Hzを4画面処理可能

□画像調整機能
・上下左右反転、90°回転
・オーバーレイ、アルファブレンド
・クロマキー処理

□画質調整機能
・フルカラーガンマ
・3DLUT(4K60Hz 2入力に対応)
・ユニフォーミティ補正(ドット毎補正機能あり)
・Bias/Gain/Gamma補正
・水平エッジ強調(9シンボル)/垂直エッジ強調
(5 or 9シンボル)/空間エッジ強調
・誤差拡散 (12→10,10→8)

□BT.2020規格完全準拠

□HDR規格
・SMPTE ST2084(PQ HDR10方式) 及び HLG方式準拠 (RGB 個別10bit対応)

□ノイズリダクション
・3DNR(H,V,テンポラル)
・MPEG-NR(モスキート/ブロック)
・クロマバグキャンセラー

□ビットマップOSD
・色数256色及び64K色(ハイカラー)対応
・透過色4色
・90°回転、スクロール機能

□CPUインターフェース
・8bitパラレル/4線シリアル

□電源
・3.3V/1.8V/1.2V/1.1V 4電源

□パッケージ
・593ピンプラスチックBGA,
ボールピッチ 0.8mm,27mmx27mm

※1 PiP (Picture in Picture):1つの画面に別の画を入れる機能
※2 PoP (Picture out Picture):1つの画面に別の画面を並べる機能
※3 PQ (Perceptual Quantization):Society of Motion Picture and Television Engineers(米国映画テレビ技術者協会)の規格
※4 HLG (Hybrid Log Gamma):International Telecommunication Union(国際電気通信連合)の規格
※5 3DLUT (3D look up table):RGB個別に入力データを任意の出力データに変換する機能
※  V-by-One:ザインエレクトロニクス株式会社の登録商標

株式会社アイチップス・テクノロジー



多彩な映像機器の中核を担う、映像・画像処理 LSI のエキスパート
・会社名:アイチップス・テクノロジー株式会社
・代表者:代表取締役社長 柳井 明弘
・所在地:〒661-0976 兵庫県尼崎市潮江1丁目2番6号 JRE尼崎フロントビル6F
・事業内容:映像・画像処理(解像度変換・メモリーコントローラ・画像圧縮伸張等)を中心とした汎用LSIの開発・設計・製造・販売、カスタムLSIの受託開発、IPのライセンス事業
・URL:https://www.i-chips.co.jp/

株式会社IMAGICA GROUP



1935年の創業以来、新たな“映像”の価値創出に挑戦し続け、これからも「世界の人々に”驚きと感動”を与える映像コミュニケーショングループ」を目指してまいります。
・会社名:株式会社IMAGICA GROUP / IMAGICA GROUP Inc.
(東証プライム市場、証券コード:6879 イマジカG)
・代表者:代表取締役社長 社長執行役員 布施 信夫
・所在地:〒105‐0022 東京都港区海岸一丁目14番2号
・創立:1935年2月18日
・資本金:33億6百万円
・事業内容:映像コンテンツ事業、映像制作サービス事業、映像システム事業等を営むグループ会社の事業の統括
・URL:https://www.imagicagroup.co.jp/
・X:https://twitter.com/IMAGICAGROUP

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