印南敦史の「ベストセラーを読む」 第23回
『「親がしんどい」を解きほぐす』(寝子 著、KADOKAWA)を読む
母が亡くなったとき「やっと解放されたんだな……」という思いが頭をよぎった
2024年02月01日 07時00分更新
親の愛し方がわからない人に、本書を勧めたい
「親の愛し方がわからなくて困ってるんだよ」
数年前に酒の席で友人に悩みを明かすと、彼はきょとんとした表情で「な〜にを言ってるんだよ?」と笑った。困惑しているようにも見えた。「まあ、普通はそう感じるだろうな」と思ったので話をやめたが、じつは私のような思いを抱えている人は決して少なくないはずだとも思っている。だからこそそういう人には、本書を手に取ってみてほしいと強く感じるのだ。
■Amazon.co.jpで購入
-
「親がしんどい」を解きほぐす寝子KADOKAWA
筆者紹介:印南敦史
作家、書評家。株式会社アンビエンス代表取締役。
1962年、東京都生まれ。
「ライフハッカー[日本版]」「ニューズウィーク日本版」「東洋経済オンライン」「サライ.jp」「マイナビニュース」などで書評欄を担当し、年間700冊以上の読書量を誇る。
著書に『遅読家のための読書術』(PHP文庫)、『いま自分に必要なビジネススキルが1テーマ3冊で身につく本』(日本実業出版社)、『書評の仕事』(ワニブックスPLUS新書)、『読書する家族のつくりかた 親子で本好きになる25のゲームメソッド』『読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術』(以上、星海社新書)、『世界一やさしい読書習慣定着メソッド』(大和書房)、『プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術』(KADOKAWA)、などのほか、音楽関連の書籍やエッセイなども多数。
この連載の記事
-
最終回
トピックス
AI時代こそ“教養”が必要なワケ -
第30回
トピックス
「医者は儲かる」は本当か -
第29回
トピックス
『思考の整理学』売れ続ける理由 -
第28回
トピックス
樹木希林さんが亡くなった後、内田也哉子さんが考えたこと -
第27回
トピックス
親から受けた“毒”を子どもに与えないために -
第26回
トピックス
歳をとるほど“ゆるく生きる”ことが重要になるワケ -
第25回
トピックス
「カイジだったらこんなときどうする?」絶望的な状況を乗り越える“漫画思考”の仕事術 -
第24回
トピックス
辞書から消えたことばたち「MD」「コギャル」など -
第22回
トピックス
「少しでも自由になるお金を」年金もらって“ホームレス”に -
第21回
トピックス
「最近の若者」いない説。年齢による違いは消えていっている - この連載の一覧へ