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ケースはCoolerMaster「HAF 700 EVO」を採用した特別仕様モデル

ゲームプレイや実況で超快適環境を目指す人は要注目! i9+RTX 4070のフルタワーPCのパワーをチェック

2024年01月31日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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「ZEFT Z45CO」

 CPUに「Core i9-14900K」を、GPUに「GeForce RTX 4090」をそれぞれ採用し、ゲーミングパソコンとして最高性能を発揮するパソコンショップSEVENの「ZEFT Z45CO」。ケースにCoolerMasterの「HAF 700 EVO」を使用することでかなり個性的なデザインに仕上がっているが、ゲームでどの程度の性能を発揮するかは気になるところだ。

 そこで、いくつかのゲームでテストを行い、ZEFT Z45COのポテンシャルに迫ってみたい。

ZEFT Z45CO
https://pc-seven.co.jp/spc/21584.html
標準価格(税別);77万9800円、標準価格(税込):85万7780円
※試用機はカスタマイズしたモデルで、標準価格とは異なります。

試用機の主なスペック
CPU Core i9-14900K(3.2GHz~最大6.0GHz)、24コア(Pコア:8、Eコア:16)/32スレッド
CPUクーラー CoolerMaster「360L CORE ARGB」
グラフィックス ZOTAC「ZOTAC Gaming RTX 4090 Trinity」(GeForce RTX 4090)
メモリー CORSAIR「VENGEANCE RGB DDR5 DRAM 5200MHz C40」16GB×4
ストレージ 2TB M.2 SSD×2(Western Digital「WD Black SN850X」×2、PCIe 4.0)
マザーボード ASUS「ROG STRIX Z790-F GAMING WIFI」(インテル Z790チップセット)
PCケース CoolerMaster「HAF 700 EVO」特別仕様
光学式ドライブ 外付けUSB DVDマルチ ブラック
通信規格 有線LAN(2.5GBASE-T)、無線LAN(Wi-Fi 6E)、Bluetooth 5.3
電源ユニット FSP「Hydro PTM PRO ATX3.0 1200W」(定格出力1200W、80PLUS PLATINUM認証)
OS Windows 11 Pro(64bit)
そのほか LIANLI「Strimer Plus V2」、マザーボード電源用RGBケーブル ※追加カスタマイズ品

4Kでも快適なゲームプレーを実現

 まずは、定番のベンチマークツール「3DMark」(Version 2.28.8217)の結果から見ていこう。ZEFT Z45COは「Fire Strike」において、テスト解像度が3840×2160ドットとなるFire Strike Ultraでも2万を大きく超えるスコアを発揮し、その性能の高さを見せつけている。DirectX 12のテストである「Time Spy」でも、ZEFT Z45COのスコアは優秀で、Time Spy Extremeで2万弱とかなり高い結果を叩き出している。

「3DMark」(Version 2.28.8217)

 もう1つのDirectX 12のテストである「Speed Way」では、ZEFT Z45COは脅威の1万越えを果たし、ゲームでの性能もかなり期待できそうだ。

 では、実際のゲームではどうなのか、「Call of Duty: Modern Warfare III」の結果を見てみよう。ここでは、オプションから「極限プリセット」を選択し、さらにDLSS 3のフレーム生成を適用。その状態で、ゲームに付属のベンチマークモードを実行している。

「Call of Duty: Modern Warfare III」の結果

 ZEFT Z45COは、3840×2160ドットでも平均フレームレートが187fpsと高く、1パーセンタイルフレームレートも90fpsに迫る勢いを見せている点は立派。1920×1080ドットにいたっては、常時180fps以上のパフォーマンスを発揮し、かなり快適なプレーが実現しそうだ。

 もう1つ「Apex Legends」の結果に移ろう。ここでは、オプションから描画負荷が最大となるように設定してゲームをプレー。その間のフレームレートを、「Fraps」(Version 3.5.99)で取得した。Apex Legendsはゲームの仕様上、300fpsで頭打ちになるのだが、ZEFT Z45COは、3840×2160ドットで最小フレームレートが250fpsほどと良好な結果を発揮。

「Apex Legends」の結果

 1920×1080ドットでは、ほぼ290fps付近に張り付いた状態となっており、コアなゲーマーでも納得のいくパフォーマンス。1フレームでも多く描画して有利に立ち回りたいという需要も満たせる性能だ。

 さらに、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」も実行しておきたい。ここでは、「最高品質」に指定して実行しているが、スクウェア・エニックスが示す指標では、スコア1万5000以上が最高評価とされている。それを踏まえて結果を見ていくと、ZEFT Z45COは3840×2160ドットでも27000弱と大きく上回っており、ゲームの快適性は申し分ない。

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果

計測時のフレームレート

 実際にスコアの詳細を確認すると、3840×2160ドットの平均フレームレートは184.1fps、最小フレームレートは88.0fpsで、プレーに問題がないことは誰の目にも明らかだ。

 では、ゲーム以外のパフォーマンスも検証しておきたい。そこで、システム全体のパフォーマンスが推し量れる「PCMark 10」の結果を見てみよう。ここでは、無償版でも利用できるPCMark 10“無印”のテストを実行している。ZEFT Z45COの総合スコアは1万に迫るほど高く、さすがハイエンドマシンといったところ。スコアの詳細を見ると、Digital Content Creationが18000台と良好で、写真のレタッチや動画の編集といった用途でも、ZEFT Z45COが活躍することは間違いない。

「PCMark 10」

 それ以外の基本性能を知るEssentialsや。オフィスアプリケーションの性能を見るProductivityでもスコアは1万越えを果たしており、ZEFT Z45COに死角はないと言っていい。

 最後に「CrystalDiskMark」(Version 8.0.4)で、ストレージの性能を抑えておきたい。なお、ZEFT Z45COは2基のSSDを搭載しているが、両方とも同じモデルなので、片方だけのテストに留めている。

「CrystalDiskMark」(Version 8.0.4)の結果

 その結果だが、ZEFT Z45COはシーケンシャルリードで最大6950MB/s、シーケンシャルライトで最大6650MB/sと、非常に高い性能を発揮。ランダムアクセスも、リードが最大1120MB/s、ライトが最大910MB/sと高速で、実際にゲームの起動やデータのロードなどでストレスを感じることはまったくなかった。

真に“最高性能”を備えたマシン
費用対効果は申し分ない出来

ゲーム以外のコンテンツ制作でも存分に性能を発揮してくれそうだ

 以上のテスト結果から分かるとおり、ZEFT Z45COは“最高性能”にふさわしい内容を発揮した。どのゲームでも快適にゲームがプレーでき、4Kであっても高いフレームレートを維持し、コアなゲーマーの需要にも問題なく合致できる性能はかなり魅力的だ。しかも、ゲーム以外にもコンテンツ制作やオフィスアプリケーションなど、どんな用途でも高性能を発揮し、この性能で不満を覚える人はまずいないはずだ。

 ただ、ZEFT Z45COは、税込みで85万7780円という非常に高い価格が多少ネックとなる。しかし、この結果を見ると、その価格に見合うだけの高性能を発揮しているのは疑いの余地はなく、安心して高性能が得られるのあれば、けっして高過ぎる買い物ではないだろう。最高性能のパソコンを探しているのであれば、このZEFT Z45COは有力な選択肢といえる。

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