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佐々木喜洋のポータブルオーディオトレンド 第252回

SednaEarfit max ASMRとSednaEarfit Foamax

AZLAの新イヤーピースを試す

2024年01月21日 17時00分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

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装着感はいいが音がこもりやすいフォーム型の弱点を解決

 もう一方の「SednaEarfit Foamax」は、高い遮音性を確保する独自の高密度フォームと、プレミアムメディカルシリコンのハイブリッド構成を採用したフォームタイプのイヤーピースだ。今までのフォームタイプのように低域側に音がよることを防ぐために、高域の減衰を抑えながら、音の直進性を確保した独自の内部設計を採用している。また耳道に負担をかけないように潰してから約30秒かけてゆっくりと復元する独自の設計もなされているのも独自の特徴だ。

 従来のSednaEarfit同様の設計も引き継がれ、ハニカム構造のコアレスワックスガードも搭載されている。

 SednaEarfit Foamaxをハイエンドイヤホンのqdc「White Tiger」で試してみた。

White Tigerとの組み合わせ

 試してみると、確かにフォームを指で潰してもゆっくりと戻るので、従来のフォームイヤーピースのように潰したらすぐに装着せねばならないという急かされた感じはない。また、もう一つの違いは、シリコンイヤーピースと付け替えても音の帯域バランスがあまり変わらないことだ。普通はフォームイヤーピースに変えるとかなり低域寄りの再現になるのだが、SednaEarfit Foamaxではそうした大きな帯域バランスの変化が少ない。

 一方、超低域はより深く出ているように感じられるので、よく遮蔽されていると思う。もともと帯域バランスがいいワイドレンジのハイエンドイヤホンに向いていると思う。

 より良い装着感を得るためにフォームイヤーピースを使うと音質も大きく変わってしまうことに閉口するユーザーも多いと思うが、本製品はそうした不満が少ないと思う。フォームイヤーピースの元の目的である装着性をメインに選べるという点でユニークな存在のフォームだと思う。

 SednaEarfitは、交換イヤーピースの定番の一つだが、今回のユニークな2種類の追加によって選択の幅が増えた。これによってユーザーに新しい体験を提供できるだろう。

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