大黒屋は1月12日、機械学習・AI技術を基盤とした真贋鑑定・査定機能をチャット上で提供することを発表した。
同社が蓄積してきた50万点以上の商品学習データを活用し、画像認識AIと連携することで、チャットで画像を送るだけで、AI鑑定士が数秒で即時査定が可能だ。
同社は、およそ8年前からAI鑑定・査定及びグローバルダイナミックプライシングの確立に着手。グローバル規模での買収や業務提携を通じて、日本・米国・欧州・中国を中心にブランド品のデータ収集を進め、AI技術に最も重要な教師データの構築、訓練、最適化、および実際応用にチャレンジしてきた。これらの研究開発の成果として、世界のトッププレイヤーに匹敵できるAI鑑定・査定及びグローバルダイナミックプライシングの技術を確立したという。
今回のAI写真査定を実現するにあたり、同社は画像認識技術、ダイナミックプライシング、自然言語処理の技術を開発し、採用した。
画像認識技術により、入力された商品画像データをもとに、ブランド・商品カテゴリーを特定。最新のComputer Visionライブラリーと、同社が長年に亘り培ってきたブランド品データを組み合わせ、高い精度での特定をうたう。
また、入力された商品データをもとに、最新の市場価格を提示するダイナミックプライシングを採用。同社がグローバル規模で管理している在庫情報・商品データベースを活用し、参照する商品価格データは常に最新にアップデートされる。機械学習により、ブレを含む商品データから傾向をつかみ、商品の特定や最適な査定が可能だとする。
さらに、自然言語処理により、チャット上で自由に入力される文章を解析し、鑑定や査定に活用できるデータに成形した上でシステムに取り込む。査定結果の提示や、買取契約の締結なども、ユーザーとの自然な応答の中で自動的に行う。