東急電鉄は12月6日、田園都市線で実施中の「クレジットカードのタッチ機能」および「QRコード」を使った乗車サービスの実証実験の対象エリアを拡大すると発表した。12月12日より東横線・目黒線の全駅へ拡大。2024年1月中には世田谷線・東急新横浜線の一部を除く、同社線のほぼ全駅に展開する。
東急線のほぼ全駅にサービスを拡大
本サービスは「タッチ機能に対応したクレジットカード」または「スマートフォンなどに表示されるQRコード」で改札機を通過し、列車に乗れるというもの。運賃の支払いは前払い制で、乗車前にデジタルチケットサービス「Q SKIP」上で乗車券を購入する仕組みだ。
同社では8月30日より田園都市線を対象に本実証実験を開始。同線での利用動向を踏まえ、他線への拡大を決定した。今後の導入スケジュールは以下の通り。
予定通りに進めば、2024年1月末には世田谷線各駅と新横浜駅を除く東急線のほぼ全駅で「クレジットカードのタッチ機能」や「QRコード」を使った乗車が可能となる。
世田谷線については、2024年度上期に車両または改札窓口に読取機器を設置して対象エリアに追加予定。新横浜駅についても、2024年度中には対応を完了する見込みだ。
お得な切符のデジタル版も発売
実証実験エリアの拡大にあわせ、12月12日より東急線全線が1日乗り降り自由となる「東急線ワンデーパス」など、複数のお得な切符のデジタルチケットも販売を開始。通常の乗車券と同じようにQ SKIP上で購入が可能だ。
各商品のデジタルチケットは一部を除きQ SKIP限定価格が設定され、紙の切符よりもお得に利用できるほか、初めてQ SKIPでデジタルチケットを購入した利用者向けのキャンペーンも実施する。
2024年1月以降は、東急線沿線の施設などと連携した企画乗車券の発売も予定。クレジットカードによる後払い乗車サービスについては、2024年春以降の実施に向けて検討中としている。