Wi-Fi要らずでどこでも繋がるASUSの最新Chromebook 使いこなし術!
ASUSのChromebook 最新モデル「ASUS Chromebook CM30 Detachable(CM3001)」(以下、CM3001)が、全国の KDDI直営店、沖縄セルラー直営店、およびau Online Shopから販売が開始されており、全国のau Style/au ショップでも2024年1月中旬以降に発売が予定されている。価格は6万9800円。
さて、レビュー用に実機をお借りして真っ先に思ったのが、「出張先へ持っていくのに最適のデバイスなのでは?」ということ。実機を借りたのと同じタイミングでオーストラリア・パースでの取材もあり、実際のところはどうなのか、海外への取材先と日本の自宅でCM3001をチェックした。
●CM3001使いこなし術 その1
Wi-Fiやテザリング不要!
最初に便利だと感じたのが、SIMスロットを搭載し、モバイル回線での通信が単体で可能ということ。空港へ向かう途中の列車の中や空港ラウンジで、CM3001をサッと取り出して起動させれば、すぐにインターネットへ接続した状態で使える。Wi-Fiスポットを探して歩き回ったり、スマホの充電を心配しながらテザリングしたりということもないので、広げてすぐネットが使えるのは作業時間の短縮にもなる。
また、Chromebook には「スマート フォン ハブ」という機能があり、スマートフォンを取り出して操作しなくても、Chromebook 側からスマートフォンを操作してテザリングによるインターネットへの接続方法もある。
とはいえ、数回のクリックとはいえやはり面倒。それよりも最初から接続できるほうが断然ラクだ。ちなみに今回はauのデータSIMを装着している。5Gには対応していないものの、LTEのバンドはB1/B3/B8/B18/B19/B26/B28/B39/B41/B42に対応。主にauが運用しているバンドに最適化されている。
空港内や空港ラウンジにはWi-Fi環境が用意されているものの、人が多かったりすると意外と通信速度が出ず、モバイル回線のほうが早いケースもある。それにログイン作業など手間もかかるので、やはりモバイル回線を使ってすぐに接続できるほうが便利だ。
通信速度は下りで約45.28Mbpsと実用的には十分。機内で見るため、搭乗前にYouTubeをダウンロードといった作業も問題なくできた。
●CM3001使いこなし術 その2
キーボードとペンで作業効率アップ!
CM3001には最初からキーボードとスタイラスペン(ASUS USI Pen)が付属しているので、いわゆるPCやペンタブライクにも使いやすい。ASUS USI Penは最大4096段階の筆圧検知に対応し、最大55度の傾き検知をする。仕事のメモ書きだけでなく、イラストを描いたり、筆者のようなライターだと誌面のラフを書いたり校正をするのにも最適だ。実際に記事の校正を手書きでやってみたが、紙にペンで赤入れをするのと変わらない書き心地だった。
ちなみに15秒の充電で約45分使用可能。本体にセットしておけば自動で充電されるので、ペンを使いたいのに充電されていないといったケースも防げる。
また、ディスプレーは10.5型とコンパクトなサイズなので(タブレットとしては大きいが)、飛行機の座席テーブルのような環境でも広げて使える。しかも、このコンパクトサイズで着脱式のキーボードながら、フルキーボードでストロークも1.5mmありタイピングしやすいのも仕事のしやすさに一役買っている。キーボードとスタンドカバーを付けても、約993gと超軽量なので、今回のような出張時に荷物にならないのがいい。
●CM3001使いこなし術 その3
2 in 1なのでタブレットとしても利用できる
とはいえ、機内ではもっぱらエンタメ用としてCM3001を活用。まずは先ほども書いたとおり、あらかじめダウンロードしておいたYouTube 動画を再生。このときはデタッチャブルキーボードを外して、背面のスタンド付きカバーだけを装着。背面のスタンドで自立できるので、テーブルに置いて視聴できるのは便利。10.5型のディスプレーは解像度が1920×1200ドットなので高画質な動画を再生できるし、仕事だけでなくエンタメ用途にも使えるのはうれしい。
現地のガイドブックをKindleの電子書籍として購入しダウンロードしておいたので、電子書籍端末としても活用。手に持って閲覧するので疲れないように、このときはカバーも外してタブレットスタイルで使用。キーボードと背面カバーを外した状態だと、約614gと軽量なのがありがたいし、縦方向で使えば1ページを大きく表示できるので読みやすい。
●CM3001使いこなし術 その4
Android スマホと連携すればLINEもCM3001上で使えるように
Chromebook といえばAndroid スマートフォンとの連携することで、さらに使いやすくなることが特徴だ。前述のとおりスマート フォン ハブを使えば、スマートフォンにインストールしたメッセージアプリの通知が確認できるだけでなく、送信もできる。
またファイルや写真、動画などを共有可能。スマートフォンが近くにあれば、Chromebook のロック解除も不要になるなど便利な機能が多い。実際、取材先ではスマートフォンで撮影した写真をCM3001に取り込んで加工といった作業がすぐにできた。
さらに作業効率をアップさせてくれるのが、Chromebook の最新機能であるアプリストリーミング。対応端末はGoogle Pixel などの一部スマートフォンに限られるのですべてのスマホで使えるわけではないが、CM3001上で連携させたアプリの画面を表示させ、操作できるというもの。別途Chromebook にアプリをインストールする必要がなく、すぐに使えるので便利だ。なお、対応端末はこちらのサイトを参考に。
特に便利だと実感したのがLINEの取り扱い。基本的にLINEは1デバイスしか登録できないので、スマートフォンで運用していると、Chromebook 上で取り扱うのが難しい。スマート フォン ハブでもメッセージの返信程度しかできず、LINEをフル活用できない。ところがアプリストリーミングを使えば、LINEをCM3001からフルに活用可能。しかもスマートフォンをカバンから取り出さずに利用できるのもうれしいポイントだ。
●使いこなし術 その5
10年間のアップデートでセキュリティーが強い!
Chromebook はAndroid と違ってOS更新が10年という長期間を誇る。OSはAndroid ではなくChromeOS というChromebook 独自のものになるのだが、セキュリティー機能はOSに統合されており、非常に高いセキュリティーレベルのため、ビジネスで使うにも安心だ。またハードウェアとしても、米国軍用規格に準拠し、さらにASUS独自のより厳しい品質テストを複数クリアしているので安心して持ち運びできる。安全安心と耐久性を兼ね備えているのがCM3001なのである。
【まとめ】スマホがメインの人や
サブPCを探している人にオススメ!
メールやウェブサイトの閲覧など、ある程度の作業はスマートフォンからできるものの、そこからさらに一歩進んだ作業をするなら、やはり大きい画面やキーボードは必要となる。そうなると、いつでもどこでも作業を始められるCM3001のようなモデルは非常に都合が良い。
今の若い人はスマホがメインでPCを持っていない人も多いが、社会に出たらそうも言っていられない。だったらCM3001でノートPCを使った作業を覚えておくのもいいだろう。操作性もAndroid スマホと比較的似ているので違和感なく使えるだろう。
また、2024年1月31日までにCM3001を購入するとGoogle One 100GBが、2024年6月30日に購入して、2024年7月31日までに特典利用ページにアクセスすることでマインクラフトが無料で利用できるキャンペーンを実施中とのことなので、これを機に購入を検討してみてはいかがだろうか(Chromebook の購入者特典)。
すでに、メインのノートPCを持っている人も、ちょっとした作業をするサブPCとして、息抜き用のタブレットとして最適のモデルだ。
CM3001発売記念生放送決定!
「ASUS Chromebook CM30 Detachable(CM3001)」の発売を記念して、1月9日20時からアスキーチャンネルにて生放送が決定しました。番組URLは以下。気になっている人、買おうかどうか迷っている人はぜひご覧ください!