USEN-NEXT HOLDINGSは11月30日、同社グループで初めて「Microsoft Azure」上の「Azure OpenAI Service」を社内環境にあわせて開発した生成AI「Buddy(バディ)」を、本日よりグループ全社員およそ5000名に展開することを発表した。
Buddyは、Azure Open AI ServiceのGPT-4を利用しており、指示や質問を入力すると会話形式で回答が生成されるため、業務をサポートするアシスタントとしての役割が期待できるという。3つの種類(ウェブ、チャット、表計算ソフト)から機能や用途に応じて、質疑応答、スライドのアウトライン作成、アイディア出し、コード作成など、幅広いタスクに活用できる。また今後、社員のニーズに応じて機能の改良・拡張も進めていくとしている。
Buddyは、AIが入力情報を学習しない仕様かつ、社内接続に限られたセキュアな環境での利用となるため、社内情報の入力が可能。Buddyの利用においては、生成された回答が必ずしも正しいとは限らないため、回答の裏付けや、不適切な表現が含まれていないかなどの確認を徹底し、回答をそのまま利用する場合は「生成AIにより作成しました」と明記するなどのルールを設けるとともに、全社員に対して定期的なセミナーを実施する。
同社では、AI技術を通した既存業務の効率化を目的に「AI業務改革支援部」を新設し、Buddyを開発。グループ全体でBuddyを利用することで、社員1名あたり年間およそ100時間、全体で年間およそ50万時間の業務時間削減を見込んでいるという。