Stability AIは11月29日、テキストからのリアルタイム生成に対応した画像生成モデル「SDXL Turbo」を発表した。
同モデルはこれまでの「SDXL 1.0」に対して、新たな蒸留技術「敵対的拡散蒸留（Adversarial Diffusion Distillation：ADD）」を導入したモデル。ADDの導入により、SDXL Turboは1ステップでの画像合成のほか、他の蒸留手法でよく見られるアーチファクト（ノイズ）やぼやけを回避することも可能となった。
SDXL Turboのご紹介： リアルタイムテキスト画像生成モデル。
— Stability AI 日本公式 (@StabilityAI_JP) November 28, 2023
SDXL Turboは、新しい蒸留技術によって最先端のパフォーマンスを実現し、必要なステップ数を50からわずか1へと削減することで、これまでにない品質のシングルステップ画像生成を可能にします。… pic.twitter.com/TZlZwglSyc
同社によると、他のモデルとの比較テストでもSDXL Turboは好成績をマーク。画質を犠牲にすることなく、計算量を大幅に削減したマルチステップモデルを超える性能をもつことを確認しているという。
同社が公開した比較テストの結果
11月29日現在、SDXL Turboのコードや研究論文、非商用利用のためのウェイトといった情報は同社ブログにて公開中。商用利用については別途問い合わせが必要だ。
