会場に並んだユニークな技術の数々
展示会場には、ユニークな技術が並んだ。
たとえば、家電関連では、Quad Heating Technologyを採用した「高速オーブン」を展示。調理時間を大幅に短縮し、90分かかっていた丸鶏のローストチキンが30分で完成させることができるという。Quad Heating Technologyは、炭火焼のようなおいしさを実現する業界初のゴールドカーボンヒーターと、本格熱風循環コンベクション、インバーター制御マイクロ波、インテリジェント調理制御を組み合わせたものであり、メニューにあわせた最適加熱も行えるという。
「次のステップとして、健康志向のヘルシオと、時短と省エネを実現する高速オーブンの技術を組み合わせることで、さらにシャープらしい新たな提案ができる」と意気込む。
また、低騒音化&パワフルスティッククリーナーは、独自のノイズリダクション技術とネイチャーテクノロジーの融合により、強モードで掃除をしていても、静かな音のままだ。パッシブ消音技術を進化させて、防振、遮音、消音を実現する一方で、スティッククリーナーの排気経路にはサメのエラのスリット構造を採用し、排気を効率化しているという。「環境も、時間も気にせずに使える掃除機」を目指しているという。音が静かな掃除機によって、高級ホテルのロビーやおしゃれなカフェでも、空いた時間に手軽に掃除をするといった用途が生まれそうだ。
さらに、低騒音化&ハイパードライヤーは、ユニークな形状が特徴だった。
ドライヤーには2つのモーターを搭載しており、低騒音化とハイパワーを実現。さらに、低騒音化を実現した遮音風路設計と、内部の反響音を低減する吸音設計により、低騒音を進化させている。
多くの人の注目を集めていたのが、参考展示していた極節水洗濯システムである。
洗濯に特化したろ過フィルターを採用し、洗濯水を浄化して再利用。水を循環させる仕組みを搭載した洗濯機となっている。給排水設備が不要で、どこでも設置できる洗濯システムともいえ、限りある水資源を有効活用して、SDGsにも貢献できる。新興国などのきれいな水が少ない地域での洗濯にも活用できる洗濯機だ。シャープでは、「食・水・空気」を、同社が取り組むゲームチェンジャテクノロジーのひとつに位置づけており、それを象徴する技術のひとつだといえる。

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