GPU負荷が高いゲームもフレームレートが重要なゲームも快適
ゲーミングPCデビューにおすすめのスペックで約18万円と魅力的な17.3型ノート「Katana 17 B12V」シリーズ
インターフェースを搭載しているのは左右側面。左側面はACアダプタ用ジャックとUSB 3.2 Gen1 Type-A×1およびUSB 2.0ポート×1を搭載。右側面はヘッドホン&マイク兼用ジャック、USB 3.2 Gen1 Type-A×1、USB 3.2 Gen1 Type-C×1(映像出力対応、USB PD非対応)、HDMI×1、1GbE対応LAN×1を装備している。USBポートがトータル4基なのでキーボードやマウスを接続してもまだ余りある設計。そしてUSB 3.2 Gen2 Type-C端子は映像出力にも対応しているので、本体ディスプレイ、HDMIと合わせて最大3画面の出力が可能だ。LANも有線として現在もっとも普及している1GbEで、Wi-Fi 6対応無線LANも搭載している。どれも現在のスタンダードなインターフェースでとくに高速というものはないものの、十分なポート数を備えて使い勝手がよい。

右側面は、ヘッドホン&マイク兼用ジャック、USB 3.2 Gen1 Type-A×1、USB 3.2 Gen1 Type-C×1(映像出力対応、USB PD非対応)、HDMI×1、1GbE対応LAN×1
冷却は同社の「Cooler Boost 5」が採用されている。キーボード裏の左右にファンを置き、その間にあるCPUとGPUから合計6本のヒートパイプを用いてファン部のヒートシンクに熱輸送を行なう。そのエアフローは底面から吸気し、背面の左右および左側面の後部寄りにある排気口から排出される。
アイドル時は静音、性能が必要な時は最大限引き出す高性能機
ゲーミングかつノートPC型なのでプレイ中など静音とは言えないものの、高負荷時でも比較的静かだったのは好印象だ。現在、多くのノートPCは専用ユーティリティからファンやCPU・GPUのパフォーマンスを設定する。本製品の場合は統合ユーティリティとして「MSI Center」があり、こうした制御を行なうのは「User Scenario」が担当している。このUser ScenarioにはAIを活用して自動的に設定を切り換える「スマートオート」が搭載されており、基本的にこれを選べば、軽負荷時には静か、高負荷時は性能を引き出すことができる。
最後にPCとしてのベーススペックを主要ベンチマークで計測したスコアを紹介しておこう。
CINEBENCH R23のスコアはMulti Coreが14809pts、Single Coreが1758pts。ブースト時の最大クロックがPコアで4.7GHz、Eコアで3.5GHzという設定なので妥当なところだ。もちろん、ノートPCという筐体で性能を素直に引き出すためには、先に紹介した「Cooler Boost 5」のような高性能の冷却機構が重要になってくる。
PCMark 10は、もちろんGamingシナリオのスコアがもっともよいが、ホーム用途のEssentials、ビジネス用途のProductivity、クリエイター向けのDigital Content Creationといったシナリオもおおむね10000点と高スコアだ。汎用の高性能PCとして利用できるのは間違いない。
3DMarkは他製品との比較用としてFire Strike以上のテストスコアとCPU Profileスコアを紹介しておこう。
ちょうどよいスペック、魅力的な実売価格のKatana-17-B12VFK-038JPは今が買い!
Katana-17-B12VFK-038JPは、グラフィック重視のGPU負荷が高いゲームでも、eスポーツのように高いフレームレートが重要なゲームでも快適な性能であり、かつ現在価格が落ち着いてきたことでお買い得度が高まっているモデルだ。Katana-17-B12VFK-038JPは現在販売中のモデルであって、1世代古いCPUを搭載しているとは言え型落ちや旧モデルという扱いではない。
それに、1世代古い第12世代Coreだが、この世代はすでにPコアとEコアのハイブリッド構成を採用している。CPUではアーキテクチャに大きく手が加えられる世代と、すでにあるアーキテクチャをベースにブラッシュアップした世代がある。第12→第13世代は後者。これがたとえばハイブリッドになる以前の第11世代だったら、ストップをかけたかもしれないが、第12世代なら最新世代との性能差も小さく、価格次第で納得できる。それがまさに本製品と言えるだろう。
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